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note クラシック音楽の普遍化を達成する

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クラシック音楽の歴史や作曲家、作品について、哲学的な視点から分析し、その普遍性や深さを探求する和田大貴のnoteです。クラシック音楽について語り合えることを楽しみにしています。参…
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2021年11月の記事一覧

オットー・クレンペラー指揮の『第九』(ロンドン、1970年?)

ほとんど何もしていないように見えるオットー・クレンペラーさんの指揮なのに、オーケストラも歌い手も、なんとものびやかな演奏。リラックスの中でのアクティブな表現を、なんとベートーヴェンの『第九』でもこのように実現できるとは!

ここにはあるのは、実力、音楽性、技術、エネルギー、そして尊厳、理解、音楽そのもの、、、、見事な世界が広がっている。

この演奏も、本日の【朝カル】Zoom講座「『第九』のドイツ
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水ノ月

水ノ月

月陰に檸檬を

落とした

夜道に回る黄色

少し道に迷ったかな

川辺に映る月の元へ

時折月光の反射する丸い石と

真っ直ぐ伸びる草木の香を

たどって

川の音に逢う

夜想曲

 パスカル・ロジェさんの演奏が綺麗だったので、音源を紹介いたします。

「ドビュッシーのアラベスク」

 夜想曲の括りではありませんが、詩のシーンの中ではこちらの曲「第一番」が鳴っているイメージです。「月灯りの静寂

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チェリビダッケのベートーヴェン

チェリビダッケのベートーヴェン

チェリビダッケ。長くミュンヘンフィルの首席指揮者をした、戦後欧州を代表する指揮者である。

中川右介氏の名著『カラヤンとフルトヴェングラー』は、ベルリンフィルの首席指揮者のポストを争うカラヤンとフルトヴェングラーの(醜い、しかし人間的な)争いを描いているが、フルトヴェングラー退任後にベルリンフィルを指揮していたのは実はこのチェリビダッケで、この著作の第三の主人公と言っても良い存在感である。

チェ

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楽曲「蓮如想」の合唱版を公開致します。(日米合作作品の第3弾です)

楽曲「蓮如想」の合唱版を公開致します。(日米合作作品の第3弾です)

副題:「仏教にもっと音楽を!」初めます3

「仏教にもっと音楽を!」と叫ぶ私の目指すところは、日本の仏教音楽が、アジアの中国語圏(註)での仏教ポップスのように、日常的に生活の中に仏教音楽が聴かれるような日本社会になってゆく事であります。

それによって、仏教も葬式仏教と言われるような偏見がなくなり、人々の日常に仏教音楽が浸透し、日常の中に信心も深まりかつ広まるような穏やかな日本社会が生まれ来ること

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仏VSM フルトヴェングラー指揮 バイロイト祝祭管弦楽団および合唱団 のベートーヴェン/第9交響曲

仏VSM フルトヴェングラー指揮 バイロイト祝祭管弦楽団および合唱団 のベートーヴェン/第9交響曲

ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調 作品125
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 バイロイト祝祭管弦楽団および合唱団
エリーザベト・シュヴァルツコップ(S) エリーザベト・ヘンゲン(A) ハンス・ホップ(T)オットー・エーデルマン(Bs)
仏VSM FALP381/2 33rpm 1951年7月29日 バイロイト祝祭劇場 演奏会
もうフルトヴェングラー博士の第9の聴き比べはやめようと思っていた

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楽曲「AMIDA (English Version)」  を公開致します。 (日米合作第二弾)

楽曲「AMIDA (English Version)」  を公開致します。 (日米合作第二弾)

音楽での日米合作の第二弾です。
https://youtu.be/dsnZle2zsMg

今回は、私が作詞・作曲した楽曲「AMIDA」を、米国にて英語に翻訳して演奏・合唱して下さったものの動画のご紹介であります。
以下に楽曲「AMIDA (English Version)」の動画の背景を紹介致します。

因みに日米合作の最初の第一弾というのは、既に二年前に公開した日本語版「AMIDA」の事を

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