教えてもらう側の心意気

成長できる環境に身を置きたい、きちんと教育されたい、実力をつけたい、一人前になりたい、育ててほしい、成長したい、何かをキチンと身につけたい、刺激のある環境で成長したい、学歴は並だけど社会人になってから逆転したい、少しずつでも前進したい。

そういう思いを一度でも抱いたことがある人が多いだろう。そういう時に、環境(教える側)も大事だが、教わる側の心構えはかなり大事である。

自分にとって魅力的な環境は他の人にとっても魅力的

であることが多い。つまり入るにも、入ってからも競争社会だ。だからといって、必ずしも負けず嫌いでないといけないわけではない。ガツガツは必要ないが、受け身ではなく能動的な姿勢は必須だ。そうでないと多少の競争に勝って入れないし、中で生き残れない。


学校以外での教育/育成

学校以外とは、職場が多いだろう。学校では生徒が学費を払って教わっているが、社会に出た後に受ける教育は仕事の一環で教え/教わり、ということが多い。

教育機関で働いているならまだしも、そうでない職場できっちり教育されるというのは難しいことがある。そういう場合はなるべく、今まで人を教えたことがある人か、きっちり教育されてきた人に習うのがいい。前者は教えることが嫌いではないから、後者は自分が教わった事を教えてくれるからだ。

仕事の全てを一人から習う必要はなく、様々な部分をそれを得意な様々な人から習えばよい。そこで、「どういう目的でどういうことを学びたい」ということを表明する


言われたことを毎回やってくる

当たり前。これが当たり前と思わないくらいの心意気なら、学校に授業料を払って受け身で教わった方がいい。

言われた時に、目的と目標、締め切りを聞き、全てをその場でメモを取る。言った側が忘れることもあるので、目の前でメモを取ることは重要だ。

そして締め切りまでに言われたことを必ずやってくる。出来なかった場合は、相応の理由と、出来る限りの進捗を提示する。教える側はお金が発生しないのに教えているわけで、「ヤル気がないなら習わなくていいよ、こっちも忙しいから」というごもっともな気持ちを抱く。


質問を用意しておく

わかっている事でもいい、「この理解で合っていますか?」と。とにかく何か質問する癖をつける。難癖つけているのではない。

質問をする目的は3つある。
単純に、疑問点の解消相手に自分を覚えてもらうため相手にたくさん話してもらうため。相手がたくさん話すと、こちらに親近感を抱いてくれることが多い。


教えてくれる人に気に入られる

ための行動もする。何故なら、自分の先に教えてくれる人がいて、先人に好かれていた方が今後何をするにも有利だからだ。

気に入られるためにやることは媚びではない、言われた事を確実にやってくることだ。それの繰り返し、蓄積がお気に入りの生徒となる。


お礼をよく言う

当たり前。仕事とは言え、半ばボランティアみたいな感じで教えてくれているかもしれない。時間、手間、注意などをこちらに使ってくれているのだ。

お礼を毎回、何度でも言おう。「前回は教えて頂き/お時間を頂きありがとうございました、今回も教えて頂き/お時間を頂きありがとうございました。」これを毎回言う。しつこくても、言われて側は嫌な気がしない。


教える側の労力

教える側になったことがある人ならわかると思うが、教えるというのは本当に大変だ。基本的に自分より未熟な相手に教えるのだが、未熟具合によっては本当に大変だ。

1を言えば10、20とトントン進む相手なら、教える側が無駄な苦労する前にどんどん成長して巣立っていくだろう。しかしみんながみんなそうではない。言ったことをやってこない、お礼を言わない、そんな相手には仕事であっても教えるのが嫌になる。

教える側に気持ちよく教えて貰えるのがベスト。どうすればいいかというと、言われたことは素直にやる。その中で生まれた疑問点は聞けばいい。理由なく、やっていません、というのは論外だ。

教える側の方が忙しいことが多い。約束を守らないこともある。そういう場合に、教わる側が期限に間に合わせてせっつくくらいでいる。「いつなら教えて貰えますか、いつなら時間の都合がつきますか」と。 


教えてくれる人は完璧ではない

間違えるし、情報が古かったり知らない事もある。だからといって、教えてくれる人を正面から否定しない。言い方を考えて訂正や、黙って聞いておく。教えてくれる人を立てるのは礼儀だ。

言われたことだからといって、理不尽であったり明らかに無駄なことはやらない。実行する前に、目的や代替え案を議論する。代替え案が出せないのなら、従うしかない。


まとめ

教える側には技量や忍耐が必要だが、教わる側もある程度の心意気が必要。それがうまく噛み合っていることが、成長できる環境で正しく教育されて一人前に向かって成長するということ。

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