戦闘という業務は何を変えるのか?「兵士たちの肉体」
<文学(212歩目)>
「イエロー・バード 早川書房」よりも、淡々としていて、心を突く作品でした。
兵士たちの肉体
パオロ ジョルダーノ (著), Paolo Giordano (原名), 飯田 亮介 (翻訳)
早川書房
「212歩目」は「タスマニア 早川書房」のパオロ・ジョルダーノさんの作品。
もっと早く読んでおくべきだったと思いました。
アフガニスタンに多国籍軍の一員として行った、イタリア人の若者の物語。
戦争と言う非日常に置かれることにより、少しずつ蝕れていく若者の心。
それが美しい自然環境と対比して描かれる。
「死」が実際には劇的ではなく、ただただあっけなく訪れる。
それも、注意力も何もなく避けがたい運命の様に。
身体は鍛えていても、若者の心までは鍛えられない。
だからこそ、軍は「経験」させるのか。
一つの戦闘を終えると、すべての若者が変わってしまう。。。
この魂の物語でした。
「死」がすべてを削ぎ取っていく。
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