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ハートリーさんの上質な怖さ「ポドロ島」

<文学(122歩目)>
怪奇小説として有名な作品ですが、読み直してみると構築力が素晴らしいと感じました。

ポドロ島 (KAWADE MYSTERY)
レズリー・ポールズ ハートリー (著), L.P. Hartley (原名), 今本 渉 (翻訳)
河出書房新社

「122歩目」は、レズリー・ポールズ・ハートリーさんは昔々に読んだ気がするが、多くは曖昧模糊としていました。

そこで、改めて読み直してみたら、やはりそれぞれの作品が粒ぞろいだと感じた。

特にベネチアものがいい。
「ポドロ島」「動く棺桶」「足から先に」「持ち主の交代」「思いつき」「島」「夜の怪」「毒壜」「合図」「W・S」「パンパス草の茂み」「愛し合う部屋」とあるが、最初の「ポドロ島」と「最後の「愛し合う部屋」がいいです。

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