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超難解だけど、最後まで引っ張る作品「シルトの梯子」

<SF(161歩目)>
いつもの如く、噛み応えありのハードSFの世界で新たな世界を見つめてみる。

シルトの梯子
グレッグ・イーガン (著), 山岸 真 (翻訳)
早川書房

「161歩目」は、グレッグ・イーガンさんの超ハードSF。
イーガンさんの作品は、常にハードSFですが、硬度がダイヤモンドレベルでカタいです。

イーガンさんの作品は、一読で理解しきれないこと多い。
この「シルトの梯子」も二読してしまった。
理論が難解なのですが、やっぱりオモシロい。

イーガンさんの作品は、わからない箇所にポストイット貼って、進めているのですが、後から重要な発見あり!が多い。
この作品でも、一読目でスルーしていた箇所が、二読目であぶりだされていた。

「新真空」の世界は、読めば読むほどリアルさを増していく。
そして、提示された世界の理解が進むとドラマチックな展開がもっと脳を突いてくる。

それにしても、物理世界の法則が効かない新たな世界の「新真空」。こんな世界があるのならば、物理はまだまだ人類が寄ってたかって取り組まないといけないですね。

謎理論でもあり、しかしなんかあり得るとも感じる。
ここがイーガンさんの作品で、私が感じる一番のことです。

それにしても、ヒューマンとポスト・ヒューマンの違いがまた遠大でした。

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