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オカルト考察マガジン

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幽霊、心霊現象についての考察がメインです。
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記事一覧

【考察1】幽霊や精霊、神さまがこの宇宙に実在した場合の仮定

【考察1】幽霊や精霊、神さまがこの宇宙に実在した場合の仮定

オカルトとは、科学ではなかなか説明できない超自然的な現象や存在に関する考え方です。本稿では、物と心の実体二元論の視点から、この超自然的な世界について考えてみたいと思います。

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対立する科学とオカルト近代以前、人々は、世界の背後にあらゆるものを生み育むなにかが存在し、それが自然現象に秩序や意味を与えていると感じ、そのような自然観に基づいて生活や文化を営んでいました。自然界の変化は、物質が外

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【考察2】なぜ科学はオカルトを退けたのか(近代編) 💢💢


自然界のさまざまな仕組みを解明し、多大の功績を上げてきた近代科学を批判的に見直す、あるいは対処しなければ、オカルトを肯定する余地はありません。
まず本稿では、近代科学とそれ以前の伝統科学(自然哲学)との違いに焦点を当て、科学とオカルトがどのような点で対立しているのかを明らかにしていきます。 

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近代科学とはわたしたち現代人が模範とする近代科学の成立には、理性や合理性を重視する価値観が背

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【考察】「なぜ科学はオカルトを退けたのか」の補足



▼捕捉1 オカルトが退けられた原因について科学的な発見は、宇宙の仕組みを神の存在ではなく自然法則で説明できることを示し、人間中心的な考え方や合理的な思考をうながしてきました。しかし、近代のヨーロッパ科学の基礎には古代ギリシャ哲学やイスラム科学があり、これらは本質的には自然を支配する神の理を研究する神学につながっていました。コペルニクス、ケプラー、ガリレイ、デカルト、ニュートンといった近代科学の

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【考察3】なぜ科学はオカルトを退けたのか(現代編)💢💢

前回の考察記事では、近代科学とオカルトの対立する点をとり挙げましたので、今回は近代科学、とくに現代物理学を代表する相対性理論や量子力学に対してオカルトを肯定する余地を探っていきます。

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現代物理学の自然観機械論的自然観を礎とした近代科学は、自然界が主体や主観に関わりなく客観的に存在するという見方を示すものでした。自然現象は人間の意識や心から独立し、一般的に共通する法則や性質によって説明さ

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【考察4】宇宙は一つの生命体? アニミズムから聖書、量子力学まで、古今東西の自然観にみる有機的な一体不可分性

【考察4】宇宙は一つの生命体? アニミズムから聖書、量子力学まで、古今東西の自然観にみる有機的な一体不可分性


古来、人類は世界全体の各現象がばらばらに動作するのではなく、有機的に動作するひとつの統一体としてとらえてきました。本稿では、世界中の独自の自然観に見られるその万物一体的な思想を説明していきます💪💪

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デカルトの二元論的な認識方法では、意識に現れる前段階において、認識内容の全体を、内的関係からなる主体的側面を「心」や「自我」とし、外的関係からなる客体的側面を「物質」や「外界」として識

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【考察5】この世界を説明、理解するための方法は、本当に科学>>∞>>オカルトか?

科学の自然界に対するアプローチは万全なのでしょうか?
古代の賢人たちは、自然界を機械的なシステムではなく、生物の体制である有機体としてとらえてきました。

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有機体論的自然観の歴史古来、人類は自然を活きた存在としてとらえていましたが、発達した都市文明では、アニミズムをシステマティックにとらえ、生物の体制である「有機体」に基づいて自然の原理を説明してきました。古代ギリシャのイオニア自然学では

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【考察6】オカルトを現代の知識に照らし合わせて考えてみた


近代以前の人類が普遍的にもっていた有機体論的自然観を、有機体論を説明する複雑系やシステム論の観点から考察していきます。

有機体論的自然観については、以下の記事を参照してください。

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有機体論システムとはなにか生物学的なシステムは、化合物、細胞、組織、器官、器官系、個体、個体群、生態系、自然環境といったミクロからマクロまでの階層構造をもっていますが、ミクロな下位レベルとマクロな上位レベ

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【要約】この世界を説明、理解するための方法は、本当に科学>>∞>>オカルトか?

【考察5】の悪文をAIで校正、要約してみました。

前説

科学の自然界に対するアプローチは万全なのでしょうか。古代の賢人たちは、自然界を単なる因果律に基づく機械的なシステムではなく、活きた存在、有機体として捉えていました。本稿では、科学の限界と自然界の調和について考察します。

1. 古代の有機的自然観

近代科学が誕生する以前から、自然は生きた存在とみなされていました。古代ギリシャのイオニア自

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【考察7】そもそも生命や精神ってなんだろう? 肉体を超えた魂の在処はどこに🙀🙀


生命・精神現象を表現する媒体は細胞や肉体だけなのでしょうか? 古代より、魂や霊といった概念が、肉体とは異なる存在としてとらえられてきました。人間の意識には物質を超えた側面があるのではないかという問いは、今もなお残されています。

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生物は、酵素や細胞を使って化学反応や複製反応をおこない、自己組織化するシステムとして理解できます。このシステムは、外部の環境とエネルギーや物質をやりとりする非

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【考察8】宗教や哲学で語られる真理(神さま仏さま)の正体について考えてみた

【考察8】宗教や哲学で語られる真理(神さま仏さま)の正体について考えてみた

前半の内容はこれまでのオカルト考察をまとめたおさらい、後半から神仏についての新たな考察となります。

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悟りを得ていない人々の認識は、意識に顕れる前段階で、認識内容全体を、内的側面(心や自我)と外的側面(物質や外界)を分けることから始まります。そして、認識する主体と認識される客体との間に固定的な境界線を引き、それを基準にして世界をさらに分節化し、個別に区別されるさまざまな事象として意味をも

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【考察9】お化け好きのための宇宙論

【考察9】お化け好きのための宇宙論


お化け好きのための宇宙論とは、心霊現象を肯定するための宇宙論である。宇宙とは、それ自体が有機体(生物)であり、知能体であり、意識体です。

有機体論システムや創発などの用語については、以下の過去記事で説明されています。

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有機体論システムの系内部に宇宙が存在した場合の考察この世の万象が有機体論システムに包含されているとすれば、量子系は粒子的にそれ単独で閉じているのではなく、地下茎のよう

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【考察10】お化け好きのための科学①【心霊現象や超常現象を肯定する論法】

【考察10】お化け好きのための科学①【心霊現象や超常現象を肯定する論法】



1.お化けを肯定するための前提お化けという物質と肉体を超えた実体・意識・心の存在形式を肯定するためには、宇宙が虚実の時空が直交して重なりあう二重構造からなりたっていることが前提になります。わたしたち生者が知覚できる物質的次元であるこの世は影絵のように射影された「影の世界」であり、霊的次元のあの世にこそ真の物理的実在が展開されているのです。既知の物理学と生物学の基本概念である時間、空間、力、物質

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【考察11】お化け好きのための科学②【あの世、死後の世界の仕組み】



4.あの世の物理学の基本・時空そのもの種々の素粒子の場は、振動子(微細な振動体)の集まりが結合した系から構成されています。

・振動子は熱の流れ(熱流束、フォノンの輸送)を媒介し、流束場を形成します。

・流束場は、「カオス的遍歴」と呼ばれる力学系をもちます。

・流束場は空間そのものであり、カオス的遍歴などによって相転移します。

5.流束場とは・各振動子の変位は隣接する振動子に影響を与える

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【考察12】社会に対して神話や宗教が果たせる役割を考えてみた

【考察12】社会に対して神話や宗教が果たせる役割を考えてみた

オカルトは現実社会で役立つのか考えてみました😅😅

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人間の共同体とは、たんなる動物の群れや近隣の集まりとは異なります。その地域がもつ神話や宗教、伝統に根ざした、独自の道徳や価値観、慣習、慣例を共有することで形づくられるのです。従来的な助け合いやお互いさまといった域内の良心は、住民がその土地に根ざした伝統的な価値規範や慣習慣行を共有することで共同体意識をもつことでなりたつものです。

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