#文章
快晴(エルレのNo.13)
九月になってから急に肌寒くなって寝るとき毛布かけるくらいだったのに突然バカみてえに暑いなとおもったら9月9日で納得した。The smell of summerだ。ほんとに夏みたいな濃い青色の空だった。
エルレのNo.13、細美さんがラジオで弾き語りした音源がYouTubeに上がってるので聴いている。一本のギターと低いざらついたやさしい声のNo.13。歌詞がよく聴こえる。
強い意志をもって輝
aurora ark観ました(バンプのライブ映像)
発売日に受け取っていたけど持ち前の腰の重さでなかなか手をつけずにいたバンプのライブDVD。やっと観た。11/4の東京ドーム。
今まで、映像作品の感想をまとまった文章にしたことはない。でも気づいたら書き出しているのは、残しておかないといけない、何か大事なものを感じたってことなんだろうから、とりあえずは書けるまま書いてゆく。
一年前は、幸いなことに友だちがチケットを当ててくれて、しかも花道の真
あなたも誰かに祈られている(バンプ「Gravity」)
いま、とはなんだろう。
「今」は細かくしていけば限りなくゼロに近い。未来と過去とのはざまでしかないものだ。しかし、過去はもうないし未来はいまだない中で、「今」だけが唯一あると言えそうなものでもある。この「いま」とはいったいなんだろう?
これからバンプオブチキン「Gravity」の話をするんだけど、さしあたりこの疑問が軸になる。というのも、時間軸が判然としない曲だからだ。いちおう物語ではあるけ
細美武士全詞集出してくれよ
細美さんの書く歌詞が狂おしく好きでその話ばかりしてしまう。狂おしく、は誇張ではない。憧れと羨望と嫉妬と信仰に近いような恋心、ふかぶか突き刺さって身をねじ切られるようなせつなさとで、もう本当に気が狂いそうになるくらい好きで、適切な言い方が見つからないので「身投げしたい」とか「棺桶に入れてくれ」とか、ずいぶん不穏な表現になる。身投げはしないが棺桶には入れる。出会ったときから一世一代の惚れこみである。
もっとみる世界一好きな人結婚したあとのオタクから
藤原さんの結婚報告にめちゃくちゃ舞い上がって一日過ごし、そのあといろんな人の反応を知ってすこし考えたことをまとめておきます。だれかの役にたつかもしれないし、わたしも持っておきたいから。きのう話しながら整理したことをきれいにして書きます。
自分の話からしますね。わたしは好きな人がいっぱいいるのだけど、全員のことを全員特別に好き。比べられない。スモークサーモンと漱石の小説どっちが好き? みたいな
世界一好きな人結婚した
藤原基央が結婚した。むちゃくちゃめでたい。正直、どんな気持ちになるんだろうと思ってたけど、もうただ、大きな大きな喜びだ。これはわたしが人を推すときいちばん好きなのが「好きな人と一緒にいる推し」だからかもしれないが、藤原は出会ったときからわたしの最推しでありつづけているので、本当に本当に最高、矢も盾もたまらぬきもちとはこういうのを言うんだね。今すぐ飛んでって夫婦ともども胴上げしたい。
わたしは
「生まれた全ての力で輝け」という厳しさについて(バンプと孤独)
3月に音楽文に投稿したものの再掲。
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バンプが聴けない。
いや、聴いてるのだけど、けっこうしんどい。バンプがしんどいときは、自分があまりがんばれていないときだと、経験から知っている。
バンプのことに徹して書こうと思っていたのにまた自分のことを書いてしまった。でも、考えてみると、わたしでなくても、バンプのことを書いた文には自分のことを合わせて語っているものが多いような気がする。なぜ
歌と人と生きたがる言葉について(amazarashiのライブ)
amazarashiの「新言語秩序 ver1.01」の配信を観た。ちょっと忘れがたい衝撃だったので、新鮮なうちに書き上げようと思っていたがもうひと月もたってしまった。それだけ深い向き合いを求められる作品だった。
amazarashiは名前しか知らないでいた。大学の哲学の先生がそういえばちょくちょく引用していたが、さして興味をもたなかった。配信を知り、見てみようと思ったのは、ツイッターをながめ
ものすごくきれいな曇り空もある(ハイエイタスのアルバムと歩み)
the HIATUSの“Hunger”が好きで好きでたまらない。エロい曲が好きだ。そしてハイエイタスの醸すエロスが世界一好きだ。
細美の声がまず好きだ。芯の強いながらやわらかな手ざわりをもっていて、その肉感は歳をとるごとに加速度的に増しているとおもう。”Hunger”は音が鉱物的なので、その声の特質は痛いほど鮮明になっている。腹に響くように重い、ぎらぎらした硬質なサウンドにしっかりと支えられ
悪夢を空の瓶にする(ハイエイタス「Insomnia」「Something Ever After」)
ちょうど2年前の今日に公開したthe HIATUSについての文に手を加えたもの。ハイエイタスは音楽的な前衛性や演奏力の高さがよく言われるけれども、わたしは歌詞にでてくるあの人のことがずっと気になっていて、かれの背中がどうしていつもあんなに傷ついて立っているのかを知りたいと思った。その傷にどうしてここまで惹かれてしまうのかを書きたいと思ったのだった。
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かれの資質は自己否定に多くを負っ