ひつじのエッセイ【今日の一文】

言葉に羽をかけよう。 毎日がふっと軽くなるような 小さくかがやくような そんな一文を探して。 毎日12:30に投稿しています。 ⇒ 時刻設定は11月末で、12月以降は時間指定なしで毎日投稿します。あしからず。 ブログ https://make-excuses.com/

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言論嫌いにならないようにしよう。 古代ギリシア世界でソクラテスは、仲間にそう呼びかけました。 井上ひつじも、それを目指します。 そして貴方が、言論を愛してくれたらなあと、願っています。 言論嫌いを阻止すること。 その活動を支援できる集いです。

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心の波と様変わり

人生は予定の連続「人生は予定の連続ですから」 とタモリが番組で言っていた覚えがある。ブラタモリだったかな・・・記憶があいまいだけど、確かそんなことを言っていた。 あの、努力ではない、水か風かのように生きている人らしい言葉だと思った。 そもそも、世間が「努力」とか「頑張り」とかと言うのをけしかけすぎのようにも思える。 「明日19時に駅に集合ね」と約束して、自分を予定で縛っておいて「あ~、面倒くさいな・・・でも約束したしな」と一応惰性で向かってみる。大勢の飲み会はどうも

    • 人参を半月切りにする時の

      最近の夕飯はもっぱら鍋です。 簡単で、栄養も取れていい。 我が家ではあまり人参を入れる文化がなかったのですが、最近では3分の1本くらいを薄く切って、柔らかくして食べています。 切る時のざらざらとした質感といい、色といい、それが夕日を連想させました。

      • 煙草のようにふかしてみたり

        こういうの、やったことありませんか? 人差し指と中指でトッポを挟んで、鼻から煙を出す振りをする。 本当の煙草は二十歳になったばかりのときに数回試したきり、吸わなくなりました。 あまり体質に合わなかったかな。 部屋に引きこもり、電気ストーブをつけて、カフェオレを飲みながらのお菓子タイムが今日の歌でした。

        • 目頭を揉む読書の秋よ

          MACKIINTOSH PHILOSOPHY の眼鏡を掛けている。かれこれ3年くらい付けているやつだ。ふとした折にこのブランドを検索してみると、「マッキントッシュ ダサい」と候補に出てきて、がっかりしたな。 それはともあれ、眼鏡を付けてない人には当然分からないと思うけれど、ずっと付けていると耳の辺りを締め付けられている感じがして、なんだか凝った感じがする。 眼鏡を取る、それだけで少しリラックスできる。休憩を挟みながら、ぼちぼちと読んでいくことにしよう。

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        • ひつじのフェイバリット
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        • 考える前に
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        • 『葬送のフリーレン』考察
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          それだけでいい冬のひと時

          鍋って冬の贅沢だよなあと思っています。 野菜も肉も食べれて栄養も取れるし、何より美味しい。 それでお酒なんて飲んだら出来上がります。 そういう、だらしのない幸せを詠みました。

          それだけでいい冬のひと時

          初めて出した炬燵に、冬か

          今年初の炬燵です。 「こたつ」って、こういう字を書くんですね。 なんか、強そうな字だなあと、詠みながら思いました。 「張りつめる」というのは、高ストレスな感じがするかも知れませんが、悪いことばかりじゃないでしょう。 仕事する時に緊張感が全くないというのも迷惑です。 張って、そして緩める、たゆませる、そのリズムが日常を作っているのかなと思った次第です。

          初めて出した炬燵に、冬か

          お皿洗の少しはかどる

          そんな、貧乏なわけじゃありませんよ。 ただ最近気温が落ち込んできて、温かい水の気持ちよさが感じられるようになったという、ただそれだけを歌いました。 お皿洗はそもそも、あまり苦じゃないです。汚かったお皿が綺麗になってゆく様を見ていると、嬉しくなります。 さて、お皿洗に行ってきますか。

          カサカサ鳴らすまぬけの三十路

          2ヶ月前に30才になった。三十路だ。 自分の内面はというと、どうだろう、あまり変化が分からない。ささやかながら、対処できる事柄は増えてきたような気がする。振り返ると「はて、なんであんなことで悩んでいたのだろう」と思うことも多い。 しかし、基本的な考え方であったり、思考のトーンと言ったら良いだろうか、そういうものは正直、高校生あたりから変わっていない気がする。 上に載せたのは、そんなどこにでもいる有象無象の一人が横断歩道を渡っていた時に詠んだ歌だ。 外に出ると今日はめっ

          カサカサ鳴らすまぬけの三十路

          悲しみは星のかげに、悲しみは月のかげに

          今日の一文は・・・ 坂本九の『上を向いて歩こう』から この歌は不思議なことに、英訳は "SUKIYAKI" になった。歌詞とは全く関係ない。ただ、それが当時のアメリカ人にとって覚えやすい名前だったから。 久々に聞いてみて、その歌詞の優しさにほろりとなる。 「上を向いて歩こう」というフレーズはあまりにも有名だけど、通しで聞いてみると「ああ、途中はこんな歌詞だったっけ」と思うところがあった。 涙がこぼれないように上を向いて歩く、その心が向かう先に星々や月がある。そのきら

          悲しみは星のかげに、悲しみは月のかげに

          親不孝が怖くて自分の人生が生きられるか!

          今日の一文は・・・ 永田カビの『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』から 「生きづらさ」というのが私にはよく分からない。鬱になって働けなくなったときには相当落ち込んだが、それでも「死にたい」とはあまり思ったことがなかった。 選択肢の中に「死ぬ」という選択がよぎることがないのだ。 しかし「働きづらさ」だったら分かる気がする。仕事が終わった後、自分は、誰とも話したくないくらいドッと疲れてしまう。 「仕事終わりって、そんな感じになりませんか?」と同僚に聞くと、 「えっ

          親不孝が怖くて自分の人生が生きられるか!

          梧葉秋聲

          今日の一文は・・・ 朱熹の漢詩から。 親戚の姉さんと先月一日に犬山旅行をした時のこと。 国宝の有楽園でお抹茶を頂いているときに書いてあった掛け軸の言葉がこれだった。 書は仙路のもの。JRの会長さんだったかな、記憶がうろ覚えだが、電車の線路を洒落てつけた雅号だそう。 一寸の光陰軽んずべからず、は有名だが、その続きがあったとは。 春の気持ちよさにちょっとうたた寝している間にすっかり秋めいてしまうように、人生もそうなのだよと歌う詩。 なんとも年上の人が若い人に言いたく

          積極的に働き、消極的に暮らす

          今日の一文は・・・ 林学者の本多静六の言葉から。 正確な出典は散逸してしまったのだけど、確か、『私の財産告白』という本にあったフレーズのはず。 この人は貧乏から出発して、学者でありながら資産家になったという。晩年は山の中で仙人のようなくらしをしたらしい。 何かと気が緩むと甘いものに手を出したくなる自分にとっては、痛い言葉だ。 積極的に働き、消極的に暮らす。 いきなり、全部が全部できるわけではないだろう。 爪の垢を煎じて、というから、そのつもりで少しずつ励みたい。

          積極的に働き、消極的に暮らす

          悪口が辛いのは、悪口を言われても言い返せない状況の惨めさから来ている

          今日の一文は・・・ 先月19日に日記に書いたことから。 その日はお昼に好きなパスタを作って、どちらかというと良い気分を過ごしたはずなのに、こんなことをふとメモしているのだから、どこか遣る瀬無い気持ちがあったのだろう。 メモには続きがある。 おいおい、あの日の自分、大丈夫かい? でもなんだか、分かる気のする言葉だ。 悪口を言われるというのは、全然的外れであればむしろ不思議に思うだけで、怒りはしないのだろう。「この人、大丈夫かしら?」と逆に相手を憐れんだりする。 な

          悪口が辛いのは、悪口を言われても言い返せない状況の惨めさから来ている

          嫌われるとか嫌われないは自然現象

          今日の一文は・・・ 〇と▢の眼鏡でおなじみ、成田悠輔の言葉から。 12:09ぐらいのところから、成田悠輔の人間関係観が語られる。 わお、そういう考え方もあったか。 ともすると私たちは、人間関係を「構築する」という考えに固執していたのではないか。もちろんそれの良し悪しもあるのだろうけれど、あまりにも苦しい思いをしているなら、別の考え方をしてみてもいいかもしれない。 人間関係に悩んだとき、「ちょっと化学反応が悪かったな」というワイルドカードを切ってみる・・・うん、確かに

          嫌われるとか嫌われないは自然現象

          やることがたくさんあるのは幸せなこと

          今日の一文は・・・ 今をときめく大谷翔平の言葉から。 10日に放送されたNHKスペシャル「大谷翔平とドジャース」を観た。 練習するたびに自分の足りないところに気づく。やることが出てくる。やることがたくさんあるのは幸せなことだと思っているので・・・ といった趣旨の発言をしていた。 ちょっと驚いた。「やることがたくさんある」というのは、大変なことで、どちらかというとネガティブなことだと思っていたから。 そうか、そういう考え方もできるんだ・・・ 自分は、というとまだ素

          やることがたくさんあるのは幸せなこと

          文法は優美な姿をしている

          今日の一文は・・・ 佐藤良明の『英文法を哲学する』から。 彼に誘われて「柔らかい」英文法の世界に足を踏み入れた。そのときの体験をつづったものは、拙ブログに書いたので興味のある方は読んでみていただきたい。 文法は美しい、それが自然言語に根差しているかぎり。 「美しい」というのは多分に主観を含む言葉ではあるけれど、以前、SE の仕事をかじって、あるシステムに関わったことのある身からするとなんとなくその意図するところが分かる。 「ああ、よくできているなあ」 という感想が