C of C
毎週、火・木・土曜を基本に、アップします
何のためにもなりませんが笑
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はじめまして、CofCです。今日は2023年12月31日。大晦日の朝です。 明日から新しい年になりますが、私が所属している、あるアーティストの方のファンコミュニティで、Xの「鍵アカコミュニティ」があり、毎年元旦には「今年の抱負」を投稿してます。 で「2024年は何にしようか?」と考えてたのですが、思い立ち、小説を書いてみようと思い、「思い立ったら吉日」と1分でnoteのアカウントを作りました(笑) 実は、そのコミュニティの中で、あるきっかけで「ラジオ小説」(スタエフ)を作
翔の家に泊まらせてもらうことになった後、 一番風呂を勧められたが、必死に断った。 結局、父の直樹が最初に入ることになった。 そして、直樹が入浴している間に、 凛が、部屋から着替えを持ってきた。 パジャマと下着だ。凛が手渡しながら言った。 凛「寝るときブラつけないから、 ナイトブラ、持ってないんだ、ごめん」 私は返した。 裕奈「ありがとうございます。お借りします。 私もつけないですし、そもそも貧乳だから、 お姉さんのだとブカブカになっちゃう、、」 と返しながら、手元の
家に帰り、母の着替えを袋に詰めた。 凛から、洗濯物の取込みなどは、 済ませた方がいいと、言われたので、 凛を15分程待たせてしまった。 私は「待たせて、ごめんなさい」と言い、 再び凛が運転する車で病院に向かった。 病院までは好きな芸能人の話など 他愛もない話で盛り上がった。 車だとあっという間だと、思ってたが、 病院に着いたら17時前だった。 母に着替えを渡しながら、具合を尋ねると、 かなり回復したと言っている。 母から、逆に「もう良くなったから 裕奈は帰って大丈夫
翌日、学校でいつものように、翔をはじめ、 クラスメイト達と楽しい時間を過ごしている。 その時、担任の先生が私を呼んだ。 そして、廊下に出た私に言った。 「お母さんが職場で倒れて病院に運ばれた。 すぐ帰りなさい」 私は、頭が真っ白になった。席に戻り、 翔に事情を話し、帰る準備をした。 翔が病院名を聞いてきたので、 先生から聞いた病院名を伝えた。 私は先生から渡されたメモを見ながら、 スマホで検索をした。 先生が予め、行き方も調べて、 記してくれたメモだ。 病院の最
私の、驚いた表情を見ながら、 直樹は更に話を続けた。 直樹「戸籍のことだけでなく、私たち家族は 翔を本当の家族だと思っている。 翔が我が家に来てからも、変わらず思って、 口にも出して、行動にもあらわしてきた。 しかし元来の優しい性格もあるんだろうが、 翔は知らず知らずのうちに、私たちの顔色を 気にするところがあったのかもしれない。 あいつの周りには人が集まることが多かった。 でもその中で自分のやりたい事をするよりは 人のやりたい事を助けるポジションをとる事が 多かっ
サイゼリアでの撮影が終わると夜8時だった。 翔に父親から、LINEが来ていたのだが、 仕事でちょうど近くに居るから、 車で乗せて帰ってくれることになった。 日曜日だったが今日は仕事だったらしく、 元々、翔からは撮影予定は聞いていたので、 帰りは車に乗せようと思ってくれてたらしい。 夏休みは毎日のように翔の家に行ってたので、 父親とも何度も、顔を合わせていた。 翔の父親もとても優しく、気さくな人だ。 翔の父はあと15分程でこの店に着くらしい。 それにしても、さっきか
その日帰宅すると、母はまだリビングで 飲んだくれていた。私は台所に立ち 冷蔵庫の中のもので、適当に夕食を作った。 食べるかどうかはわかならいが、 母の分も作りラップをかけて置き、 その事を母に告げた。 私は自分の分は部屋で食べた。食べ終わり、 食器を片付けに戻ると、母はまだソファで、 ウィスキーの瓶を胸に抱えたまま眠ってた。 珍しいことでもない。 その後、そのまま部屋に戻って過ごした。 翌朝起きると母は自分の部屋に移動して、 寝ているようだ。 台所に置いてあった夕
暫く、翔の優しい温かさに包まれたかったが、 その日、翔は早く帰らなくてはならない事は 知っていた。 翔をいつまでも引き留めてはいけないと思い、 気持ちが落ち着かせ、翔の胸から顔を離した そして微笑んで、翔に言った。 「ありがとう、翔。私は、もう大丈夫だから。 ほら、早く帰らなきゃダメでしょ、今日は。」 それを聞いた翔は、まだ大丈夫と言ったが、 私は大丈夫だから、と言った。 今日は楽しい事と、嫌な事が交互に訪れる、 起伏ある一日だと思った。今日の残りの時間、 楽しいこ
夏休みの後半2週間も積極的に動画を上げた。 新学期に入ると撮影頻度は下がるだろうから、 9月分も含め、5本撮影した。 また翔のアイディアで本編の一部を切り取った ショート動画も上げた。 8月末には登録者数が 1.5万人まで増えていた。 編集はほとんど翔がやってくれるので、 私は翔に比べれば時間がある。 その時間を利用して動画のコメントを見て、 「いいね!」を押したりコメントに 返信をしている。 そして夏休み最終日、一つのコメントを見た。 「中学の時の、あの陰キャ
夏休みに入ったが、まだ流石に受験勉強を することはなく、3日間の夏期講習と、 山形にある祖父母の元へ、帰省をする以外、 決まった予定はなかった。 そのため必然的に翔と動画の撮影だったり、 打合せのために会う頻度は上がった。 打合せも初めはファミレスでしていたが、 毎回ファミレスだとお金が勿体ない ということで、いつからか翔の家で、 打合せをするようになった。 最初に家に誘われた時は、警戒したが、 驚くほど、何もしてこない。 依然として下心は感じるのだが、 とにかく動画
ファミレスでの話がかなり盛り上がり、 翌日の土曜、早速企画会議をする事になった。 場所は最寄り駅にあるカフェになった。 現れた翔は、パソコンを持ってきていた。 翔はパソコンを開いてパワーポイントで作った 企画資料を説明してくれた。昨日帰ってから、 たった一日で作りあげたらしい。 説明を聞き終わり、素直にその感想を伝えた。 裕奈「あのさぁ、ディスニーランド企画なら たぶん1日では無理だから泊まりにしようよ。 そのほうが、絶対に良い動画になるって」 私の言葉になぜか、翔が
(1)賛否両論をまきおこした動画仰々しいタイトルですが、取り上げるのは 昨日(2024/9/7)見た、あるYouTubeでして。 私、お笑いも割りと好きなのですが、 今回はそれを題材に、課題整理の フレームワーク的な内容も入れてます。 ハンバーグまでメニューにあるような 方向性見失った、地元のうどん屋さん みたいなコラムです笑 さて、話は戻りますが、 私、決まって見るYouTubeチャンネルが 幾つかあるんですが、その中の一つに、 NOBROCK TVもありまして、 昨
話題は何でもよかった。 昨日、思いがけない、翔との接点が生まれた。 それは、裕奈の中で翔への興味に繋がった。 ただ、それは中学3年以来学校生活において、 深い人間関係を避けてきた裕奈にとっては、 何の躊躇いもなく自分のテリトリーに入る、 「翔」というキャラクターに対して、 興味を抱いたというものに過ぎなかった。 翔は、どんな人間か、ということが知りたい、 ただその興味で、駅で待ち伏せのようなことを してまで、翔との接点を持った理由だった。 裕奈の質問に、翔は聞かれた
その後、クラスメイトの事や、先生の事など、 2人の共通話題で1時間程、話は盛り上がった。 後半は、お互いの趣味の話に少し入ったが、 順番待ちのお客さんが徐々に増えてきたのと、 あと1日だがまだテスト中ということもあり、 切り上げることにした。 伝票を持って、レジに向かった。 私が奢ると言ったが、翔は譲らなかった。 そんな翔を見て、言った。 裕奈「私が誘ったんだし私が出すよ。 そんなに高いものでもないし」翔は返した。 翔「いや、いいって!ここは、俺が出すから。 また
その日の撮影は1時間半ほどで無事終わった。 普段の打合せでサイゼリアも利用するので、 実は、翔が好きなメニューはわかっていた。 敢えて外すのが難しかった。 撮影の裏で、翔は 「櫻井、無理して食べなくていいからな。 俺が食べるから。」と言ってた。 こうやって本人も意識していない場面で、 さりげなく見せる気遣いが翔らしいと思った。 そんな翔とチャンネルをはじめる きっかけになった夏休み前の出来事が、 記憶に甦った。 それは、期末テストが残り2日に迫った日、 学校からの
翔「さあて、裕奈ちゃん、今日10月25日は、 何の日でしょうか?」 台本はないのでアドリブで答える。 裕奈「今日、19日だけど、、妄想し過ぎて、 とうとう、カレンダーまで読めなくなった?」 翔「違うって、この動画を配信しているのが、 25日なんだって。裕奈ちゃん本当にYouTuber? でも、そんな天然な、裕奈ちゃんを 放っておけないから、僕たち、 いつもラブラブなんだけどね」 裕奈「相変わらず気持ち悪い事を言わせたら 世界レベルだよね。で、なに、25日が?」 翔