うつ抜けに向けて認知行動療法への挑戦
うつ発症から4年が過ぎました。発症当初に比べると、抗うつ薬のおかげもあって症状は穏やかになってきました。といっても100だった症状が80になった程度で、寛解にはほど遠い状態でした。
頼みの綱の抗うつ剤も、試せるだけの薬はすでに使い尽くしていました。心の安定を取り戻す効果を期待して、非定型抗精神病薬も飲むことになりましたが、結果はさして変わらず。
薬物治療の行き詰まり
診察に行っても「死にたい、頭が痛い」という言葉をくりかえし、「できるかぎり、気を楽に持ってね」と先生の話を聞いて、いつもと同じ薬を処方してもらって帰るというループを繰り返していました。
ああ、先生も打つ手がないんだなと、そのとき思ったんですね。
そこで思い出したのが心理療法のことです。うつを患っていらっしゃる方の中にはカウンセリングなどを受けている方も多いことでしょう。心理療法とはセラピストとの対話によって、心の問題の根本原因を探り、考え方や行動パターンを変えていく療法のことです。
その代表ともいえるのが認知行動療法です。簡単に言うと自分がとらわれている考え方のクセや思考パターンを見直し、心の問題を解決する心理療法のことです。
うつ抜けのヒントを求めて本をいろいろと探していたときに、私は認知行動療法のことを知りました。初歩的な療法は本で学習しながらでも習得できるとのことで興味は持っていたのです。
また日記を書くことも認知行動療法につながるという話も聞いたので、発症当初から書いている日記は無駄ではなかったのだと思いました。いわば日記は私の命綱であったのかもしれません。
認知行動療法への挑戦
薬物療法と心理療法を併用して治療に当たると効果があるといわれており、特に認知行動療法は心理療法のなかでも効果が実証されている療法のひとつでした。認知行動療法ではセラピストの助けを受けながらワークを繰り返していくことで、問題の根本的な解決が望めるともいわれていました。
そのクリニックでは薬物療法による治療の他に、カウンセリングと認知行動療法を実施しており、医師とセラピストが連携して治療にあたるという体制を整えていました。
ではなぜ、4年にわたって認知行動療法に着手しなかったか。
その理由は二つありました。一つは治療には長い時間がかかること、そして私の通院していたクリニックでは保険適用外であったため、いざ実践するとなると高額のお金が必要だったからです。
しかし、このまま薬物療法を続けていても状況が変わるようには思えません。貯金も少なくなってきていましたが、悩んだ末に認知行動療法に取り組むことにしました。
そこで次の診察の日、「認知行動療法を受けようと思うのですが」と相談しました。先生は「ごめんね」と申し訳なさそうに言ってから「薬物療法と合わせてやると効果は高いといわれているから。試してみましょう」と笑顔で答えてくれました。
こうして新たな可能性を求めて、私は認知行動療法に取り組むことにしたのです。
最後に
今回は、認知行動療法に取り組むまでの葛藤と、決心するまでをお話ししてみました。
本文では薬物療法に行き詰まりを感じていると書きましたが、薬物療法は効かないとは思っていません。以前の回でもお話ししたかもしれませんが、治療にはからだと心の休養が必要です。
しかし私は蓄えもなく、フリーランスで仕事をしているがゆえに有給もありません。そのため、自死願望を抗不安薬で抑え、頭痛を鎮痛剤で抑え、歯を食いしばりながら仕事を続けざるをえませんでした(泣)
その結果、うつをこじらせ現在に至っています。薬があまり効かなかったのは、薬が合わなかったか私の生活にも原因があったのでしょう。ですから、いま薬物療法をつづけている方は、決して医師に無断で断薬や減薬をしないでください。少なくともいま私が死なないでこれたのは、薬を飲んでいたおかげといえます。
次回は認知行動療法の実際について触れていきます。
最後に、いつも自死願望に苦しめられている私が言っても説得力ないですが、決して死なないこと。それは「死ぬことがいけないことである」とか、「まわりの人を悲しませるから」といった理由ではありません。
今日一日、あるいは一時間、10分でも、3分でも生きてみる。すると状況が変わり、少しは生きやすくなるかもしれないからです。私は死にたい気持ちになるたび、そのことを思い出して精神安定剤を飲んだり、深呼吸をしてみたり、好きな音楽を聴いてみたりして、なんとか生きるようにしています。
人生は、いつからでも、何度でも新しくはじめることができます。そして、どんな状況からであっても、人は必ず這い上がって「その人なりの幸せ」をつかむことができると私は信じています。
一緒にうつ抜けへの道を目指していきましょう!
ゆっくりペースですが「うつ抜けできるかな日記」を更新しようと思っていますので、よかったらまた読みにきてくださいね。
つらい気持ちになったときの相談窓口です。ご参考になれば幸いです🙇
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「はじめまして」の皆様も、
「いつも読みに来てくださる」皆様も、
最後まで読んでくださりありがとうございます。
皆さんのスキやフォローにいつも励まされています。
本当にありがとうございます!
皆様にとって、「誰もが心の疲れを癒やし、そして再出発に向けて力を蓄えるための場所」と、このnoteがなりますようにこれからも尽力していきます。どうぞよろしくお願いいたします。
あなたにとって、穏やかで幸せな1日になりますように!
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