この身体でよかった✨✨

思春期どころか､

２０歳をすぎても､

第二次性徴が発現しなかったあの頃｡

当時は一応､男性として生きていたから､

射精の仕方がわからないんですけど､

などと言って医者の門を叩けば､

受ける治療は､

男性ホルモン投与

しかないだろう｡

あの頃､それをしていたら､

いまのこの身体はない｡

ほとんど､

歌わないと死ぬ！

と言わんばかりに､

女の子のわたしは

歌うことに執心している｡

きょうも無理をして､

勤務明けにさいたま遠征､

わずか2.5時間の歌の練習｡

B’zとかスピッツとかの

男性曲のAメロBメロがね､

半陰陽/両性具有の

〝未成熟な〟この身体を反映して

ほんとうに､

子どもの声に

なるんですよ｡

10~11歳くらいの

女児の声｡

この歌声があまりにも気に入りすぎていて､

この声のためなら､

あたしは何だってする！

って､

本気でそう思った｡

そしたら､

そもそも､

悲惨すぎる今日までの生き地獄を､

無謀すぎる医者には一切診察させない､という

異常すぎる方法で乗り切って来なかったら､

いまのこの身体はなく､

いまのこの歌声はありえなかった｡

そんなことに気づいて､感動した｡

あたしはこの歌声に殉ずる｡

いままでの肉体的精神的すべての苦痛に

耐え抜いて守り抜いた

この声、、、、、

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