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2024年12月の記事一覧

剣 あとがき

剣 あとがき

はい、終わりました!
自分の第2期を飾る時代劇、第1弾!

この物語は老人クレーマー問題が始まりでした。
自分、普段は接客業をやっておりましてぇー
いつかこのテーマはやらねばならん!と思っていました。

しかし、ただ不平不満をぶつけ書き殴るだけでは、こちらも何も変わらない。ではどうするべきなのか?
そう考える中で、体力が落ちても判断力が落ちてもプライドは衰えないというポストを偶然見ました。

これ

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剣 25(完)

剣 25(完)

今は生きる時なのだ。
人を殺すに躍起とならず我が身を守る為に剣を取る。

生き残った者が正しい。それは戦国から変わらぬ事だが、人を殺す事を主に置いた考え。
世の中には悪者もいる。災いが襲ってくる事もある。
そこにこちらから斬り込むのではない。

向かってくる災いを退け、生きる為に守るのだ。
自ら振るわず退けた剣こそが、今の剣となる。

それが人の願いであり、世の目指す先となる。

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剣 24

剣 24

さてもさてさて

本日は種明かしの時。何故、この場に町奉行の捕り方は現れたのか?大沢美好は何をしたのか?

つまりは人の思考が柔軟さを取り戻した時、発想はどう変わったのか?それを伝えるのが、この物語なのですから。

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「医者は!医者はどうなりましたか?」

落ち着きを取り戻した大沢美好が町奉行所の者に尋ねる。皆川良源の事を言っているのだろう。

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剣 23

剣 23

さてもさてさて

先伸ばす時は過ぎました。戦う、対峙するという事を甘く考えてはいけません。その手に得物を掴んだのであれば、それは傷付ける意思の証。僅かな後に倒れている者がおり、それを見下ろす者がいるという事。

想像しなければなりません。剣を抜くとは何者をも殺さずに済む行動ではないと。一度抜いた剣はただ戻る事を拒むのです。

脅しや愉快では扱ってはならない。それが本当の剣の意味なのです。

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剣 22

剣 22

さてもさてさて

我も忘れて柄頭を玉千鳥の顎に食らわせた大沢美好。
その目には煌めくものがあります。本当に怖かったのでありましょう。

そのまま背にした戸をゴロゴロと立ったまま転がり、荒い息をしたまま間合いを広げています。

心なしか身体が震えている様に見えます。

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玉千鳥の男は早急に仕留める事しか狙っていなかった。
だから美好が暴れたとしても、

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剣 21

剣 21

さてもさてさて

とりあえず決着の刻を先延ばしにしている大沢美好。
しかし、、一体どうするつもりなのか?
どの道、一か八かの勝負ですから今が攻め時な気がします。必殺の剣がネタバレしているハンデはあれど、この玉千鳥相手に繰り出した訳ではありません。

秘剣中の秘剣、、果たしてその真価の程は。

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「あー面倒臭ぇや。」

余裕の笑みを見せていた大沢美好

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剣 20

剣 20

さてもさてさて

精神的に相手を追い詰め始めた大沢美好。
とはいうものの、側から見れば時間稼ぎの悪あがきにも思えます。実力というより場数は圧倒的に相手に利がある。

ここからどうしよう、、なんて思ってなければ良いのですが、、、

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畳み掛ける様に美好は続ける。

「ひとつ聞きたい。何故、俺を仲間に誘ったのだ?」

「死ぬ野郎には関係あるめぇよ!」

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