【掌編小説】ミノダさんの手紙 【2000字のドラマ】
ミノダさんは町の図書館にいる。ミノダさんの目つきはきつい。
ミノダさんの背は低いから後ろ姿は子供みたいだ。
ミノダさんはよく物にぶつかる。
ミノダさんの目は悪いわけじゃないから、単に不注意なのかもしれない。
ミノダさんは真面目で無口、がんばって話すとき耳の先が赤くなる。
ミノダさんは少し小心なのかもしれない。
ミノダさんはからかわれるとまた物にぶつかる。
お話し会の担当の日が、ミノダさんは憂鬱だ。
ミノダさんが読み聞かせる時は、どうも子供たちの集中が続かない。
この仕事に就