最新花粉症対策
2人に1人は花粉症
第一三共ヘルスケアが、花粉症について20〜60代の男女4,700人を対象に調査を実施した結果をもとに、実態を解説します。
男女全体の55.1%が花粉症持ちで、
花粉症持ちの女性のうち67.4%が花粉症を「風邪と同様または風邪よりもつらい」、
77.5%が「仕事や勉強のパフォーマンスが低下する」と感じていることがわかりました。
今や2人に1人が発症する国民病となった花粉症。
その経済損失は3,800億円にものぼると試算され、その根治対策は急務になっています。
花粉症の症状
花粉症の自覚症状は、全体的に男性より女性の方が敏感のようです。
「不眠」「発熱」以外は全て女性が男性を上回る結果となっています。
特に男女差が大きく女性に多いのは、「喉・皮膚のかゆみ」と「肌あれ」。
対処方法
花粉症対策のトップ3は、男女ともに「マスクの着用」「鼻炎薬(内服薬)の服用」「点眼薬の使用」ですが、
全項目において女性の方が対策行動者率が高い結果となっています。
特に男女差が大きいのは「洗濯物を室内で干す」で、女性36.6%で男性20.0%。
家事を担うのが女性に多いことから、女性の方が洗濯物による対策意識が強いと考えられます。
この調査が点鼻薬などを販売する第一三共ヘルスケアのため、食品・サプリメントの利用が低くなっています。
別の調査では、点鼻薬よりもヨーグルトを食べている人が多かったです。
花粉対策になる食品
発売中の機能性表示食品は、62件ありました。
健康な人の免疫機能の維持に役立つ。
ホコリやハウスダストなどによる鼻の不快感を軽減する。
などのヘルスクレームで、乳酸菌などがたくさん出ています。
L-92乳酸菌
酢酸菌GK-1
植物性乳酸菌K-2
ビフィズス菌BB536
乳酸菌LP0132
メチル化カテキン
ロスマリン酸
ケルセチン
ジャバラ果皮粉末エキス
ヘスペリジン+ナリルチン
こちらは、販売休止中のヨーグルトです。
ヨーグルトに関しては、機能性表示がなくても、ヨーグルトは花粉症にいいというイメージが定着していると思われます。
「同じビヒダスなら、わざわざ高い小分けの商品でなくても、
ファミリーサイズを買えば、効果は大差ないでしょ」
といった顧客のインサイトが見えてきます。
ヨーグルトに至っては、健康いい朝食として定番化されていますので、新しい知覚を提案しないとコスパで負けてしまいます。
最新花粉症治療
オマリズマブという注射薬が保険適用になり、抗ヒスタミン薬とはちがうアプローチができるようになりました。
花粉症だけでなく、アレルギー全般に有効です。
下図は蕁麻疹の例ですが、IgE受容体に結合しないようブロックするので、
ヒスタミン等による炎症が抑えられます。
ですが、とにかく高額。
テレビ番組でも話題になっていました。
根治するための舌下免疫療法(スギ花粉のタブレットやお米など)もありますが、時間がかかって大変です。
ちなみに私は幼少期よりスギ花粉症でしたが、年齢を経てスギに反応しなくなりました。まさに自然の免疫療法。
でもヒノキなど、ほかの花粉に反応し、一部の果物もダメになりました。
アレルゲンに色々反応しやすい場合、オマリズマブはありがたいですね。
早く安くなることを祈ります。