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【公式】智秀館塾(日本の古典文学塾)
2024年9月26日 05:34
品詞とは、単語の種類のことである。それでは、単語とは何か。これが英語であれば、明瞭である。英語では単語ごとにスペースを空けることになっているので、書き言葉であれば、一つひとつの単語がはっきりしている。例えば、「I Love you.」であれば、三つの単語に分けることができる。それでは、日本語の場合はどうか。日本語では、単語ごとにスペースを空けることは基本的にはしないので、ぱっと見ただけ
2024年9月25日 04:06
古典文法で最初に学ぶのが品詞だが、品詞に分けることは一つの到達点である。文法といっても、音に注目するとか、構造に注目するとか、働きに注目するとか、地域や時代による違いに注目するとか、いろんな観点がある。そんなさまざまな観点を背景として、学校文法では、文を品詞に分けることを一つの到達点としている。なぜなのか。文を品詞に分けたところで、文を理解できるわけではない。例えば、「犬を飼う」を
2024年9月21日 05:12
古典文学といったときに、その作品は平安時代のものもあれば、江戸時代のものもある。明治時代や2000年代の作品は古典文学とは通常言わない。特に学校教育では古典文学とは、江戸時代までの作品を指す。だから、福沢諭吉の『学問ノスゝメ』や森鴎外の『舞姫』が、いくら現代人の我々にとって馴染みの薄い文体であっても、これらを古典文学とはあまり言わない。それでは、「古典文法」はどの時代の文法なのか。
2024年9月20日 06:15
古典文法、古典文法と言っているが、古典文法とは何なのか。そもそもこの世の中に、絶対不変の、普遍的な文法などはない。当然英語と日本語は違い、英語の文法と日本語の文法は違う。そして実は、同じ日本語を対象としていても、いろいろな「文法」が存在する。同じ言葉について考える時にも、さまざまな捉え方がある。その捉え方によって、いくつもの「文法」が生まれる。だからこれまで、少なくとも近世、江戸時代頃
2024年9月16日 03:16
私は、高校で勉強する古典文法として、次の五つの項目を想定している。1 品詞2 活用3 音便4 助動詞5 敬語テキストや模試の問題に取り組んでいると、その解説にぎょっとすることがある。聞いたこともない文法用語らしき言葉が出てきて、「そういうことになっているので、答えはこれです。」と断定されるのだ。この問題を解くためには、この文法的な知識が必要だったのか。これは聞いたこともない。こ
2024年9月14日 04:10
まず、大事なことだから最初に言っておく。古文を読むのに、古典文法を勉強する必要はない。古典文法を勉強しなければならない理由はあまりないが、勉強しなくとも良い理由はたくさんある。「古典文法を勉強しなければならない」と思う筆頭は高校生だろう。高校生の中でも、1年生が多いんじゃないかと思う。なぜなら、古典文法に最初に出会うのが1年生で、大抵がその1年で十分に古典文法に嫌気がさし、古文が疎ましくな