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岩波少年文庫を全部読む。

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シミルボンから移行してきました。 少しでも長く続くよう、いや、全タイトルをレヴューできるよう、みなさん応援してください。
戦後日本の児童文学を牽引してきた存在のひとつ、岩波少年文庫のレパートリーを、毎週1タイトル取り上げ…
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2022年11月の記事一覧

岩波少年文庫を全部読む。(113)近代「児童文学」の出発点では、赤ずきんちゃんは食べ…

岩波少年文庫版『ペロー童話集』(天沢退二郎訳)は、シャルル・ペローの『韻文による昔話集』…

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千野 帽子
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岩波少年文庫を全部読む。(112)異世界転移の副産物として、なんかわからん悪をいきな…

ライマン・フランク・ボーム『オズの魔法使い』(1900。幾島幸子訳、岩波少年文庫)を、久しぶ…

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千野 帽子
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岩波少年文庫を全部読む。(111)神話と伝説と歌に溢れたミュージカルファンタジー史書…

むかしの史書にはいろんなものが混じってる 福永武彦の『古事記物語』(1957)を読みました。…

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千野 帽子
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岩波少年文庫を全部読む。(110)目に見えない魔法の輪の、外側に疎外されてるあなたへ…

〝やってみようともしない〟ことの苦しみ ジョーン・G・ロビンソンの『思い出のマーニー』(1…

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千野 帽子
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岩波少年文庫を全部読む。(22)いちばん有名な第2作 ヒュー・ロフティング『ドリトル…

(初出「シミルボン」2021年2月25日) 語り手トミー・スタビンズが名乗りを上げる 『ドリト…

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千野 帽子
2年前
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岩波少年文庫を全部読む。(21)僕らも「時代の考え方」にとらえられて、おかしな考えか…

(初出「シミルボン」2021年2月18日) 19世紀前半を舞台に、博物学者が大冒険 米国在住の英…

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千野 帽子
2年前
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岩波少年文庫を全部読む。(20)イソップ寓話は「古代ギリシア文学」なのか? 河野与一編訳『イソップのお話』

(初出「シミルボン」2021年2月11日) 教訓とは一般論である 拙著『人はなぜ物語を求めるのか』(ちくまプリマー新書)で書きましたが、物語というものは個別の事態を報告するものです。 いっぽう、その物語から抽出される教訓は一般論です。「個別vs.普遍」のお話です。  拙著で引用した〈説得が強制よりも有効なことが多い〉は中務哲郎訳の岩波文庫に依拠しています。  河野与一訳の岩波少年文庫では、 となっています。  人は個別の逸話から、一般論的メッセージを抽出してしまい

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岩波少年文庫を全部読む。(19)はやくおとなになった人は、長いことおとなでいられるよ…

(初出「シミルボン」2021年2月4日) 都市から海へGO 『エーミールと探偵たち』(1929)の6…

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千野 帽子
2年前
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