おうちで中華 - 苦瓜醸肉(ゴーヤの肉詰め蒸し)
今日は、夏らしくゴーヤを使った料理をご紹介。苦瓜醸肉(ゴーヤの肉詰め蒸し)だ。
中医学では、ゴーヤは身体を冷やす効能があると言われていて、中国南方ではよく食べられている。
苦瓜醸肉
kǔguā niàng ròu
輪切りにしたゴーヤにひき肉餡を詰めて蒸すだけの料理だが、仕上がりには華がある。翡翠色の輪が、この時期減退しがちな食欲を刺激してくれる。
熱々を頬張ると、シュクッとしたゴーヤとジューシーなひき肉が口の中で溶け合う。ひき肉の旨味と合わさると、ゴーヤの苦味がむしろ爽やかに感じられるのが面白い。
ひき肉を詰めるのが面倒に思えるかもしれないが、ゴーヤの穴にひき肉を押し込んでいくだけなので、至って簡単。蒸すだけなので、失敗知らずだ。
以下、余談。料理名の「醸」は、本来「酒」そのものや「酒を醸す」「発酵させる」ことを意味する字だが、この料理のように「なにかに何かを詰め込む料理」を意味することがある。
酒とは全く関係ないのになぜ?と思うことだろうが、実はこの字は客家語では「はめ込む」という意味があり、そこから転じて料理名にも使われるようになったんだそうだ。
僕は、蒸し料理の瑞々しさが好き。蒸している間、放置して酒飲んでられるのも好きだ。
ということで、夏のうちに是非お試しくださいな。
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