「美味しい」の違いをタイプ別に分析してみた|いろはレシピ
レシピ開発や商品(食品)企画のお仕事をするときに思うのは、「美味しい」が人によって違うということです。
当たり前といえば当たり前なのですが。ただ、生まれ育った味や、地方の味覚の違いを超えた何かがありそうと思い、ここ数年アーユルヴェーダや中医学などの東洋医学、認知特性、体の癖などを学び、いろんな方を観察結果、4種類の食べ方をする人がいることが見えて来たので、シェアしたいと思います。
自分はどのタイプか、友人や家族はどのタイプか考えながら見ると面白いかもしれません。
どのタイプかわかると、胃袋を掴むのも結構簡単です。
1)お腹で食べる人
基本的にはしっかり味がして、お腹を膨らませたら、それでいいと言う人。
ジャンキーな味が好きな人も多く、仕事が好きな人が多いです。
ついつい食べ過ぎてしまう傾向があります。
体を動かすことや、星付きレストランやウンチクも好き。
<好きな食べ物>
牛丼、肉じゃがなどの甘辛い味のもの。ハンバーグ、唐揚げなどのボリューミーな味のもの。どん兵衛。フレンチフライ。
2)頭で食べる人
栄養価がある、体にいいという根拠があれば、味が薄くても、少し慣れない味だったとしても、「美味しい」と言います。美味しくても添加物が入っているとわかると、不味く感じてしまうことも。だけど、カレーのように味が複雑に重なったものも好き。
理性的な人が多く、罪悪感がないものが好きな傾向があります。
<好きな食べ物>
納豆、豆乳などの豆製品。アボカド。レモン。紫色の食べ物や、薄味でさっぱりした味。ポリポリ、カリカリしたもの。辛いカレー。
3)心で食べる人
生産者の思いや、作られるまでのストーリーが大好物。
想像力が豊かな人が多いです。
「いただきます」「ごちそうさま」の世界観を大切にし、丁寧な暮らしに憧れる傾向があります。
<好きな食べ物>
根菜。煮炊きもの。農家直売品。高品質な食材や調味料。スープ。フィナンシェ。ディーンアンドデルーカなどのデカテッセンも好き。
4)感性で食べる人
五味(酸・甘・旨・塩・苦)のどれが強いのか、トップにどんな香りが来て、後味がどのように残るのかなど細やかに感じることが大好き。
ストレスが体に出やすい人が多いです。
見た目が鮮やかなお料理も好きで、一人で食べるお料理でもちゃんと盛り付けする傾向があります。
<好きな食べ物>
きのこ類。乾燥したもの。グリル料理。サラダ。和菓子。甘いお菓子と苦いコーヒーの組み合わせ。コクの深いお酒。
どの傾向が強いかをみる
この1つが特化して高い人もいれば、2と3の間かなぁという人もいます。その日の体調によっても、変わりますね。
各タイプの好きなものは、若干わたしの独断と偏見の部分もありますが、結構当たってませんか?笑
ちなみに、わたしが『いろは醤油』の開発をしたときは、全ての人に満足いただける味にしました。
基本の万能調味料にしたかったので。
誰かのためにお料理を作る際や、レシピ開発の際にどの層をターゲットにするか考える際の参考にしてみてください:)