つくさん

いつも心にワールドミュージック。国やジャンルや認知度を問わず、好きな音楽の好きなところを私なりにライトに書いていきたいと思います。 いつまで経ってもインディーポップが大好き。 Hiroshima

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最近の記事

家主 こんなに良いバンドは いそうでいないんです。

タワレコによる家主のレビューが、とにかく伝えたいワードを全部組み込んだぞー!って感じでとても好きです。まったく同じことを私も思っています。 家主を聴いてると、fountains of Wayne とかteenage fanclubみたいだなぁと思って、とても心地よい。ビートルズ直系バンドサウンドみたいな、自分はやっぱりこういうのが一番好きなんだなと実感しました。 自分が一番多感な時期に胸をときめかせてたのがギタポ、パワポなので、結局一番落ち着くのはここなのでした。 なに

    • 酷暑に聴こうシューゲイザー

      90年代初頭にイギリスで巻き起こったムーブメントのシューゲイザー。 エフェクターを用いた轟音ギターサウンドが幾重にも重なり音の荒波の中に幻想的なレイヤーが見える。 〈ノイズ〉の中に〈美しさ〉が混在するという対比と、 〈死〉を感じるほど酷暑の中でも〈キラキラした期待感〉が混在する夏の対比が似てるなぁと思って、夏はシューゲイザーだなぁとなりました。 暑くて死にそうになりながら歩きながらシューゲイザーを爆音で聴くと不思議とその暑さすら快感に変わっていきます。 以下、私の好きなシュ

      • ルックバックをルックバック

        ○観終わって、たまらず踵を返し次の回も続けて観た。ルックバックをルックバックです。上映時間が58分だから是非1日に連続で2回観てほしい。 終盤の藤野の「部屋から出さなきゃ死ぬことなんて なかったのに」の絶望の後に、物語をもう一度振り返って、京本の「部屋から出て良かった」「藤野ちゃん、部屋から出してくれてありがとう」を観て、良かったんだよ と胸があったかくなった。 鑑賞2回目は藤野の記憶の中へ入りましょう。 ○原作自体がとても映像的な描き方でしたが、その原作をなぞるだけじ

        • テイラー・スウィフトをとおして自分と向き合う ERAS TOUR

          テイラーのEras tour東京公演のチケットを一番高額のVIP1で取り、嬉しい半分 恐い半分の気持ちになった。 なぜ恐いのかというと、自分はテイラーのライブにふさわしくないのではと思ってしまったからだ。 私はテイラー・スウィフトみたいなど真ん中な存在やポップミュージックより、もっと片寄ったものを好きなつもりでいて、本当はテイラーの音楽大好きなくせにそんな自分を認めてなかった。 テイラー・スウィフトを聴くことが自分に似合わないと思っていたから。 一軍女子な音楽だと思ってたか

          熱狂的なファンに嫉妬するくらいにはTHE 1975を好きになった

          私はTHE1975を好きになってまだ2年くらいの新参者。 2010年代はどんなに注目されてても関心持たずスルーしてたなぁ。なぜか突然聴こうと思って、聴いたら琴線に触れまくりで「あぁ、私もっと生きられる。傷だらけの内容を美しく包んだこんな音楽があれば、もっと楽に生きられる。」と思った。 正直で素直なマシュー・ヒーリーを知ってしまうと、もう無関心ではいられない。 正直に素直に、世界のことを理解しようとし、でも自分についての事が一番分からない というマシュー・ヒーリーを好きになる

          熱狂的なファンに嫉妬するくらいにはTHE 1975を好きになった

          もうライブが向いてないとは言わせない、superorganism japan tour

          2023年1月17日 スーパーオーガニズムJAPANツアー。なんと広島にも来てくれました。広島のクアトロは小さな箱で(しかもよっぽど若者に人気の売れっこじゃないとsold outにならない)、ステージとフロアの境目なんて感じないようなライブハウスです。その境目の無さをスーパーが最大限に最高に発揮してくれました。 ●オープニングアクトのめ組のライブ中にポテチを食べながらステージに登場して歌う。残りのポテチは客にあげる。 ●客にフロアでランウェイダンスをさせる。 ●客をステージ

          もうライブが向いてないとは言わせない、superorganism japan tour

          武田吉晴『Before The Blessing』

          素敵な音楽のセレクトCDショップmore recordsさんが紹介していて気になった【Yoshiharu Takeda(武田吉晴)】さんの音楽。 【揺らぎ、流れ、輪郭をあらわす幻想の音楽】という文言で心を掴まれますね。 久しぶりにCDを購入しました。 音に丸みと柔らかい毛並みがあって温もりを感じます。室内をゆっくりとかきまぜる心地良い至福の音楽です。 なんだか「諸行無常」を感じましたよ。全てが流動的で、変化して消滅しては生まれて、移ろいでゆく感じ。 この世にある目に見えな

          武田吉晴『Before The Blessing』

          hyperpop? Trash Angels

          前にSoundCloudで出会った音楽【Trash Angels/ourfallenangels】 このTrash Angelsっていうのは共同体みたいなものなのかな。個々で活動してる人が集まってるっぽいです。 あまり聴かないタイプの音楽だけど、すっごく気持ちいいな~気になるな~と立ち止まりました。 まず思ったのは、この音楽の居場所はどこだ!?ってことでした。 ハイパーポップって括ってしまえるかもしれないけど、じゃあハイパーポップのどの辺り?ハイパーポップってもはや音楽

          hyperpop? Trash Angels

          The Let Go⇒Cole Bleu

          「The Let Go」というバンド名とピンクとキミドリの髪の色でアヴリルが脳裏をかすめたので聴いてみたらめちゃくちゃ良かった。 頭から爪先までのスタイリングも、か細い体が強く発光していて、コミックから飛び出してきたようなとってもチャーミングで刺激的な2人組、コールとスカウト。The1975、BROCKHUMPTON、BillyJoel、DominicFike、インディポップやHiphopやパンク、ベッドルームポップなどに影響を受けているようです。 聴いててなぜか頭に浮か

          The Let Go⇒Cole Bleu

          月の引力のような歌声/arooj aftab

          闇夜に輝く三日月みたいな神秘的な歌声にハッとした!! 停止を押せない、曲とばしも出来ない、術にかかったようにずーっと聴いてしまった。 12月も半ばになった今出会った、パキスタン出身のアルージ・アフタブの3枚目のアルバム『Vulture Prince』が2021年のNo.1だ! アルバム1曲目のbaghon mainは美しいハープの音色で始まる。アコースティックギターやヴァイオリンといった西洋のバックサウンドが優雅に幻想的で、アルージ・アフタブのルーツの伝統的な息遣いとすっご

          月の引力のような歌声/arooj aftab

          ミナス新世代 Jennifer Souza

          Jennifer Souzaの新譜『pacifica pedra branca』 素晴らしい緻密なアンサンブル。 いくつもの音がキレイに並んで柔らかに進んでいき、音を緻密に編み込んだシルクの長いストールがゆらめいてるみたい。 青さと風に包まれて陽の光を飲み込んで、身体に瑞々しさが染み込んでいく。 広い空とやさしい午後の光が見える、美しく空気の清んだ地を見せてくれる音楽だった。 ブラジル音楽をベースに、インディーフォークのようなドリームポップのようなソフトロックのよう

          ミナス新世代 Jennifer Souza

          BoyWithUke バイラルチャート1位

          spotify日本バイラルチャート 1位になってる!!!! 日本ので!!! tiktokなどショート動画をスクロールしたことあれば、おそらく誰もが耳にしたことあるのではってくらいヒットしてる曲。 BoyWithUkeの「Toxic」はめちゃくちゃ"陰"だけどキャッチーで一聴しただけで雰囲気にのまれてしまう、流行るのも納得の曲。 口には出せない本音を絶妙に曲に出来てて人間のメンタルとリンクし、 砂を噛むような現実と彼が醸す暖かさが、生ぬるい心地よさを生んでいる。 不穏な音

          BoyWithUke バイラルチャート1位

          中毒性のあるユルいファンクフレア /pawpaw rod「Hit em where it hurts」

          初めて聴いたとき、何コレ不思議と思いました。 ゆったりしたベースラインと超シンプルなドラムで水中を漂うようなゆったりのんびりしたリズムが終始漂っている。それに調和するリラックスしたボーカルが乗っかる。ボーカルが絶妙な脱力感でクールなんだけどちょっとポップ。 すっごくシンプル。開始から終始変わらないなだらかなビート。この不思議なビートとボーカルに微量なコーラスや音が控えめな味付け程度に加わる。 最量のエネルギーで調和しています。 「set sail ,lihgthouse

          中毒性のあるユルいファンクフレア /pawpaw rod「Hit em where it hurts」

          『花束みたいな恋をした』を音楽で例えるなら

          趣味嗜好が同じなのがトントン出てきて嬉しくなってしまう二人の躁状態な心境がツライ。この恋は脆いという香りがすごい。 趣味感性で塗りかためて分かりにくくしてる、本当じゃないお互いのどこを好きになったんだろうねっていう。 「あらゆる文化を好きな自分が好き」な本人たちには才能も行動力も無い、いたって普通なのに普通を嫌ってる。 「素敵な自分」を再確認と認めてもらうためにお互い好きなものを言い合う。 相手のこと好きなんじゃなくて自分のことが好きなんだよ、ってのがよく分かるコミュニケ

          『花束みたいな恋をした』を音楽で例えるなら

          テイラースウィフトの成熟/folklore

          『今年に入るまでは、新しい音楽をリリースするのに完璧なタイミングっていつだろうって、考えすぎていた。でも、私たちが生きている今という状況は、何事も保証されてなんかいないんだということを繰り返し私に思い知らせた。私の直感は、愛しい何かを創り出せたのなら、とにかく世に出してみようと訴え続けていた。それなら、やってみようかなって。』 テイラーのとても素敵なメッセージとともに聴いた『folklore』がやさしく幻想的で、心の中の愛しい大切なものを呼び起こすようだった。 森や霧、その

          テイラースウィフトの成熟/folklore

          THE FLAMING LIPSでマインドフルネス

          サマーソニックアーカイブフェスティバルのDay1に 2009年のフレーミングリップスのライブ映像がありました。 (もう消えちゃったけど) フレーミングリップスがすごかった!って話はチラホラ聞いたことはありました。 「紙吹雪がブワーってね!」「バルーンがボンボン飛んできてね!」という感じで。 ちょうど少し前に「POP LIFE The Podcast」で、 netflixのミッドナイトゴスペルについてのトークで “ミッドナイトゴスペルのドラッグ的なサイケデリックは2009年

          THE FLAMING LIPSでマインドフルネス