もうライブが向いてないとは言わせない、superorganism japan tour
2023年1月17日
スーパーオーガニズムJAPANツアー。なんと広島にも来てくれました。広島のクアトロは小さな箱で(しかもよっぽど若者に人気の売れっこじゃないとsold outにならない)、ステージとフロアの境目なんて感じないようなライブハウスです。その境目の無さをスーパーが最大限に最高に発揮してくれました。
●オープニングアクトのめ組のライブ中にポテチを食べながらステージに登場して歌う。残りのポテチは客にあげる。
●客にフロアでランウェイダンスをさせる。
●客をステージにあげて叫ばせる。
●ラストも客を何人もステージにあげる。
●リンゴがぶをさせる。
とくに、Don't let the colony collapseでのオロノから指名された者はランウェイダンスをしろというのは良かったなぁ。東京や大阪公演のツイート見ててそういうのやって盛り上がってるぞって知ってたけど、フロアの客がモーゼの如く2つに割れ真ん中に道が出来た!笑
次々指名されてく人々がフロアの真ん中を歩いてく。ライブ中ってどうしてもステージ上のアーティストに視線が釘付けになって、客側に視線を向けるってなかなか無いことで、スーパーが大好き/音楽が大好きだって人々が蠢いてるのを見るのはとても良かった。こんな最高な場に自分は立ってるんだなぁって実感しました。
数年前には、「スーパーはライブが向いてない。ライブが嫌な訳じゃないけど、音楽を作るのが好きでやってるバンドだから、ツアーまわるとか向いてない」という発言をしていたオロノ。当時は精神的に病んだ過酷な長期ツアーをやった後だったから率直にそう言っていたのかもしれない。
あれから数年経って、ライブも日本も日本人もそんな悪いもんじゃないなって視点に変わったようなオロノを感じました。
なんかすごくリラックスしてて良い感じでした。
2022年のフジロックのスーパーを配信で見たときもすごく自由で楽しそうだった。
自分たちはステージで何をやりたいのか、客とどう向き合うのかにもう戸惑いが無いようだ。
客も自分たち日本人はシャイ&周りを気にする性質があるのを自覚してる。自分では結構自由に踊るタイプだよ、と思っている人も少なからず日本人らしい性質はあるはず。
そこを指摘してガツンと言ってくれるオロノに私は夢中だ。
オロノに「お前狂ってる。ヤバイやつ。」って言われたい。でもそれと同時に調教するかのようなオロノの叱責も受けたい。
スーパーのライブには「大好きだー!最高ー!」って感情を体現したい人が集まっていました。
絶対みんないい人達。最高。
頭ん中では踊りまくってる。でも実際はどう動いたらいいか分かんない&周りが気になるって人は、Bとソウルの動きをマネすりゃいいじゃん。
オロノは前に「やりたいことが無い人なんかいない!あるよ!だからそれを見つけさせてあげたい」「人に感情を感じさせたい」と言っていた。
すっごく熱意のある発言だと思いました。
『ライブで好きなように動きたくない人なんていない!本当は叫びたいし躍り狂いたいんだよ。だからそれが出来るようにさせたい』と変換して受けとめても良いかな。
オープニングアクトのめ組も良かった!
ポップで爆発的で、聞き取れる歌詞の一部一部に切なさが疼いた。
良い声すぎるから切ないメロディーが際立つ。
最後の最後にオロノがめ組の菅原に「だっこあら」みたいに抱きついてステージを捌けてったのも熱かった。