熱狂的なファンに嫉妬するくらいにはTHE 1975を好きになった
私はTHE1975を好きになってまだ2年くらいの新参者。
2010年代はどんなに注目されてても関心持たずスルーしてたなぁ。なぜか突然聴こうと思って、聴いたら琴線に触れまくりで「あぁ、私もっと生きられる。傷だらけの内容を美しく包んだこんな音楽があれば、もっと楽に生きられる。」と思った。
正直で素直なマシュー・ヒーリーを知ってしまうと、もう無関心ではいられない。
正直に素直に、世界のことを理解しようとし、でも自分についての事が一番分からない というマシュー・ヒーリーを好きになると、とても豊かな気持ちになる。
『“美しさ”というものは この世で一番鋭い武器なんだよ』という、インタビューでの言葉が大好き。
THE1975ファンのとある日本人の女の子の存在を知った。とても熱心なファンで、来日公演も海外公演もかなりの数を行っているみたいで、今年の来日公演で最前列にいてマティからアイテムをゲットしたというツイートを見て、初めて彼女の存在を知った。
「いいなぁ ライブ中にマティからアイテムをゲットできて。いいなぁ最前列にいれて。いいなぁ 一緒に熱狂できる友達がいて。何公演も行けてて羨ましい。」
羨ましいという嫉妬心がじわーっと出てくるのを感じて、あーヤバい、ダメだダメだと思った。
でも「羨ましい」って感情が浄化されるくらい彼女の行動力はすごかった。
「羨ましい」って思うのは簡単だけど、じゃあ仮に私が彼女と同じような境遇だったとしたら。生まれ育った場所や経済状況やそういったいろんな境遇が彼女と同じようなことだったとしたら。
自分も彼女と同じように1975に振り切った人生を送れるだろうか。彼女と同じ境遇が与えられたとしても、私は1975を初期から一途に愛し続けて応援し続けて、彼女のような行動はできない。全てを1975に振り切った人生、そんな行動力ない。
私にはできないことを彼女はしてる。
だから 彼女がいなければ 知ることができなかった風景を 私は見ることができてる。彼女のおかげで 素晴らしい感動的な出来事を知ることができてる。
1975のマティの嬉しそうな顔を見ることができる。私にできないことを彼女がやってくれたおかげで、こんなことが起こるんだ!っていう素晴らしい出来事を知ることができた。
大勢のファンの前で何度もライブをしてきたマティにとって、たった一人のファンの存在が彼の心を 優しく ほぐして暖かくして 安心と 安定した気持ちを もたらしてくれるんだって思えた。
熱心で献身的な彼女の行動と、それに応えるマティの関係性に、もはや「羨ましい」なんて気持ちは消えました。浄化しました。
彼女には「ありがとう」って気持ちでいっぱい。
私が羨ましいのは、彼女みたいに人生振り切って熱くなれるものがあることなんだと思う。それも何年も。