【節約生活#612】仕事するより歩いた方がマシ
趣味で節約生活をはじめてみた。
健康で文化的な生活をしながら節約をするというルールで挑戦中。
タクシーか電車かバスか、それとも歩くか?
ビジネス系の本にはいろいろな「教え」がある。共通するものも多い。共通する教えのひとつに、交通手段はタクシーを使うというものがある。
時間は大事なので、移動時も集中できる環境にするべきだという主張である。その分の経費など稼いでしまえば問題ないということだ。
そういう視点から振り返ってみると、徒歩通勤を勧めるビジネス本を見たことはない。徒歩は厳禁なのかもしれない。
通勤に2時間歩いてみた
昨日は少し遠いところへ仕事をしに出かけた。
交通系カードの残りを気にしながら電車の改札口をくぐると、チャージされている金額では往復の運賃が足りないことに気づく。
できるだけ財布からお金を出したくはなかった。そこで、行きと帰りに徒歩を混ぜて残りを調整することにしてみた。
行きの乗り換えから先を徒歩にして140円浮かす。帰りを途中の駅まで歩いてバスに乗って150円浮かす。これでぎりぎりチャージをせずに済む計画を立てた。
ちなみに行きは30分、帰りは1時間30分を歩くことになった。やけに寒かったけれども、歩いている間は軽く汗ばむくらいであった。
だいたい2万歩近い運動だった。
運動した分、多量に夕食を摂ったつもりであったけれども、今朝の体重はほとんど変わっていない。健康的にはよさそうだ。
そもそも通勤時間を削ってお金を稼ぐか?
お金の使い方だけでみれば、あまり褒められたものではない。たった140円のために30分を使い、さらに10円を浮かすために90分も歩いている。
節約したお金は収入と同じという論点からするとあまりに効率が悪い。
ただ、逆のこともある。
タクシーを使用して仕事をすべきという論調は、移動時間も仕事をしてお金を稼ごうということである。
実際はそんなにがつがつと余分に働くだろうか。電車内をみてもほとんどの人はスマホを見ているくらいである。移動時間にお金を稼いでいないのであれば、お金的には完全にマイナスである。
体を削って働くよりも歩いた方が健康によい
仕事にもよるけれども、移動時間も働かないといけない時点で過労かもしれない。かつて1年のほとんどの日を働いていたときがある。そういう仕事の仕方は5年くらいで限界がきた。
結局、体を壊してしまうことになる。
そこまでしてから、自分が何のために働いているのかを考えるようになった。それまでは考える時間もなかった。
復帰できない可能性もあった。運がよいだけ。
自分の働き方にそこまでの価値があったとは思えなかった。ただ無理を続けていただけであった。思い返すと、身銭を切ってタクシーに乗って働いたこともあった。
体を削って、精神をすり減らして、働き続ける。それで得られるものはちょっとしたお金だけ。失うものが多すぎる。
意識の高い人たちは移動にお金をかけて仕事をする一方で運動や散歩など体を動かすことを推奨している。
それなら、移動時間に体を動かした方がよいではないか。
移動にお金をかけられるだけの収入があるなら、仕事量も調整できるだろう。体を削って働くよりも歩いた方が健康によいのは確かである。
ちなみに、昨日の仕事先から自宅までGoogleの地図で調べてみたら3時間であった。さすがに3時間は歩けなかった。いつかは挑戦してみたい。