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普通のキーボードでブラインドタッチなんかできるわけないんだからキーボードを小さくしよう

(まともにブラインドタッチできるキー数なんかこのくらいが限度ですよ) 本稿は、スモールキーボードを世の中に知ってもらおうプロジェクト(仮)に賛同する趣旨で執筆したものです。 スモールキーボードという選択肢皆さん。タイピング、してますか。 ブラインドタッチ、できてますか。 日々、業務、勉強、趣味、Twitter、その他諸々でキーボードを使い、文字入力をしている人たちに伝えたいことがあります。 それは、 普通のキーボードでのブラインドタッチは難しすぎる ということです。

    • ケースの構造「だけ」比較第二弾で求める打鍵感の言語化が進んだ

      天キー7で、ビビリフクロウ( @bbrfkr )さんが、またしてもケース構造比較サンプル"typing check macro pad"を展示してくれていた。 外形寸法、レイアウト、そしてスイッチは全く同じもので、ケースの構造の差異による打鍵感の変化を体感できる、大変興味深い展示だ。 堀口英剛さんの動画でも紹介されていた 前回のレポートはこちら。 前回はアクチュエーションが感じられるかというところが焦点になり、ガスケットマウントはそれがないからヤダ、ウェイトはあったほ

      • パソコンで日本語の文章書くのめんどくさいね!〜テキストデータ生成と新配列の実装にまつわるレイヤー問題

        天キー7振り返りシリーズ。 今回も大岡さんと色々議論を戦わせたのでその話。 パソコンは文章を「便利に処理する」道具まず、これは半分暴論だと思っていて、だって、本来物語を作るのに道具なんか要らないじゃないですか。声で語ればいい。 それでは色々と不便なんで、我々人類は文字を生み出し、文章を記録することを発明した。紙とペン、あるいはタイプライター、そもそも文字だって、文章を記録する道具であって、作る道具ではない。 パソコンだって同じことです。紙とペンでは色々と不便なんで、先人は

        • 記号を整理して並べるためにカンマピリオドのシフトは!?にすべき

          結論は上記記事のとおりなのですが、ちょっと別の筋道で書いてみます。 記号は論理的に整理したほうが打ちやすい大岡俊彦さんが、スモールキーボードが「理解不能」という発言に対して、「なぜこうなっているのか」というアンサー記事を書いています。 その中に、記号の並び方に関する部分があります。 そう、記号を整理して並べることで、タッチタイピングもしやすく、覚えやすくなります。 スモールキーボードに限った話ではありませんが、でかいキーボードでこれをやると、左右に並べたキーの片方に指が

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          タイピングと物語の二極分析(6):「実戦志向スプリンター」という狭間存在

          久々の続き。 久々なのでおさらい本シリーズでは、「タイピング」と「物語の捉え方」は大きく2つのタイプに分かれ、かつ相関があるのではないかという主張をしている。 アクション/行為の物語(演劇・映画)タイプ リアクション/認知の物語(小説・漫画)タイプ こういう分け方。 大岡さんが前者、僕が後者の対極の特性を持っており、それぞれに適するキーボードや創作分野が異なるということだ。 以下、本題。 競技志向/実戦志向先月、大西配列の大西拓磨さんと、薙刀式の大岡俊彦さんの主催

          タイピングと物語の二極分析(6):「実戦志向スプリンター」という狭間存在

          スモールキーボードで重要な「レイヤー切り替えキーと修飾キーのホールド順」について

          前回の記事の続きというか、混ぜるには長過ぎたので独立記事にした内容。 スモールキーボードではレイヤーとデュアルロール(タップとホールドで別のキーになる機能)を活用します。 初期レイヤーには多くの記号や数字がなかったりするので、「Ctrl -」とか「Cmd 1」とか入力するにもレイヤー切り替えが絡んでくることになります。 ここで問題になってくるのが、 レイヤー切り替えキーと修飾キーのどちらを先にホールドするか ということです。 基本は修飾キーが先修飾キー→レイヤー切り替え

          スモールキーボードで重要な「レイヤー切り替えキーと修飾キーのホールド順」について

          ホームポジションでなんでも打てる、スモールキーボード用汎用キーマップの提案

          俺の30%キーマップ(フィンガーmod&親指レイヤー) (ほぼ上記記事の焼き直しです) 前回、でかいキーボードでブラインドタッチなんかできるわけないんだからキーボードを小さくしようという記事を書きました。 キーが少ない分は、基本的にはレイヤーとデュアルロールでなんとかするわけですが、そうはいってもどう割り当てたらいいかわかんないよという人は多いと思います。 少ないキーが問題にならない、むしろ少ないほうが具合がよくなる小技というか、考え方は色々あります。 全部書くとなかな

          ホームポジションでなんでも打てる、スモールキーボード用汎用キーマップの提案

          Kailh Choc v2系スイッチの互換性について

          (Crystal推しです) 現在、メカニカルキーボード用のロープロファイルスイッチが流行し始めており、各社から新商品が多数市場投入されています。 中でも、長年にわたりロープロファイルスイッチのパイオニア的な位置づけであったKailhは非常に活発です。昨年のLofree Flow発売に伴うKailh x Lofree Shadowの一般販売以来、キーボードやゲームコントローラーのメーカーとのコラボ製品も積極的に展開しています。 しかし、そのために各製品の互換性を把握することが

          Kailh Choc v2系スイッチの互換性について

          キー部8%まとめ

          今回も楽しませていただきました。主催・スタッフの皆様、および会場を提供していただいている株式会社ネクストビート様、いつもありがとうございます。 途中から酒が入ったりピザが入ったり、新しい試みもありましたが、僕はいつもどおり喋った内容まとめ。 あたるのさんのMoooseピザからの流れで 言葉で表すのが難しいが、「トラックボールが手前側ではなく奥側に切り立っている」という顕著な特徴がある。 これがなんかすっごい好きで、触りながら色々話させてもらったのだが、結論としては「手

          キー部8%まとめ

          タイピングと物語の二極分析(6):あなたはうで体?あし体?

          鴻江理論について本シリーズでは、タイピングという運動にかかわる身体特性と、物語に関する認知や思考のありかたに関連性があり、それは両極端な二つのタイプに分かれるのではないか、という仮説を述べてきた。 ところで、このように、人間の身体特性を分類するという試みは古くから行われてきた。中でも近年スポーツ界で注目を集めているのが、鴻江寿治トレーナーが提唱する鴻江理論だ。 詳しくはググってみていただきたいが、大まかに述べれば、人間を「うで体」と「あし体」の二つに分類し、それぞれに適し

          タイピングと物語の二極分析(6):あなたはうで体?あし体?

          天キー6で大岡俊彦さん、Murasaki_minさんと話した、キーボードと「球」のこと

          あんままとまりのない話になるのだが、個人的に重要なことなのでまとめておく。 大岡俊彦さんは薙刀式かな入力やオールコンベックスキーキャップの作者。 Murasaki_minさんはLotus配列を考案し、Akashaキーボード等を開発した方。 二つの疑問お二方の作品に対して、僕には疑問があった。 ドームキーキャップ 全体的に球面を成すようになっているが、それは片手分の話。 確か大岡さんがキー部1%のライトニングトークで語っていたと思うのだが、太極拳には抱球という概念があ

          天キー6で大岡俊彦さん、Murasaki_minさんと話した、キーボードと「球」のこと

          自作キーボードをやると自分が褒めてくれるからいいぞ(気を付けろ)

          (僕たちにはこういうものが全部キーボードに見える) 2月以来、狂ったようにタイピングとキーボードのことをやってきた。 成果は色々とあったのだが、正直、ちょっとバランスを崩していたとも思う。 自作キーボードはなぜ楽しいか『GIANT KILLING』に曰く、大人になって誰かに応援してもらえることはめったにない。褒めてもらえることもない。 まあ僕はSkebとかやっているので、わりと応援してもらえるし褒めてもらえるほうだが、そこには期待を裏切るプレッシャーが付いて回る。 自作

          自作キーボードをやると自分が褒めてくれるからいいぞ(気を付けろ)

          キーケット購入品と気になったもののまとめ

          (カバーは戦利品) ユースケース的に刺さらなかったけど面白かったものもたくさんあったので、買ったもの買わなかったものまとめて振り返り。 買ったものromly.com「軸の秤」 測定サービスは5回もお願いしたので買ったもの扱いで 前回記事でも触れたが、欲しいと思った時には売ってなかったのでずっと使ってみたかった。連コしなかったので客足が途切れるのをずいぶん待つことになった。お疲れさまです。 んで、1回は無改造choc v1 pinkがスペック通り出るのを確認したかっ

          キーケット購入品と気になったもののまとめ

          Kailh x Lofree Ghostは「重いスイッチ」だった

          (カバー画像は測定中の写真) 軸の秤初体験速報です。 キーケットで軸の秤を初めて使わせてもらいました。 軸の秤について詳しくは、作者のromlyさんの記事をご参照ください。 僕は今回これを非常に楽しみにしていました。というのも、Lofree Ghostの打鍵感が非常に重く感じるのを実測したかったからです。 この場合「重い」というのは、バネの反発力が強く、押し込むのに強い力が必要であることをいいます。 元々Ghostの作動フォ−ス(スイッチを作動させるのに必要な力)は5

          Kailh x Lofree Ghostは「重いスイッチ」だった

          打鍵時の指(フィンガー)の動作を分類してみた

          最初に結論三つの関節の運動の種類によって プッシュ スライド フック の三種類 それぞれ 突き刺し打ち 撫で打ち 踏み打ち に対応する。 改めて前置き最近タイピングの話をずっとしていて、撫で打ちでも突き刺し打ちでもない、踏み打ちだ!とか言ってたわけだが、ちょっと解像度が足りない気がしてきた。 速くて疲れないタイピングとはどのようなものか? タイピングには無数の要素があり、個人差もあり、簡単にこれが最高!という答えは導き出せない。 その一助として、指の動

          打鍵時の指(フィンガー)の動作を分類してみた

          タイピングと物語の二極分析(5):キーボードは媒介か夾雑物か

          【薙刀式】屈曲と伸展: 大岡俊彦の作品置き場 これで今までの色々がバチバチバチーンと繋がった感覚があるので取り急ぎ書いている。 ポイントは、アクチュエーションポイント(以下AP)に乗りたいか、打ち抜きたいか。 メカニカルキーボードはAPを通過するまず、ざっくりとキーボードのスイッチの種類についておさらいする。 各種のキースイッチについては色々と解説記事があるが、今目に付いたのでとりあえずコレで。 【特集】知られざるPCキーボードの世界。用語を理解して最適な製品を選ぼ

          タイピングと物語の二極分析(5):キーボードは媒介か夾雑物か