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キー部8%まとめ
今回も楽しませていただきました。主催・スタッフの皆様、および会場を提供していただいている株式会社ネクストビート様、いつもありがとうございます。
途中から酒が入ったりピザが入ったり、新しい試みもありましたが、僕はいつもどおり喋った内容まとめ。
リアルピザ🍕とキーボードピザ🍕の奇跡のコラボが実現しました!#自作キーボード #キー部 pic.twitter.com/HzYPD1LOdW
— あたるの⌨キーボード&技術好き (@ataruno_key) July 6, 2024
あたるのさんのMooose
キー部1部の展示でした! pic.twitter.com/Ir21CVJIRx
— あたるの⌨キーボード&技術好き (@ataruno_key) July 6, 2024
ピザからの流れで
言葉で表すのが難しいが、「トラックボールが手前側ではなく奥側に切り立っている」という顕著な特徴がある。
これがなんかすっごい好きで、触りながら色々話させてもらったのだが、結論としては「手首が反らないから」じゃないかということになった。
まず、我々フィンガートラックボーラーがキーボードにトラックボールを組み込もうとした時に、キーとトラックボールの配置が当然かぶるという問題がある。それを避けるためには①遠くに置くしかなく、しかもある程度②高さも出てしまうので、二重に指が届きにくいという問題があった。
で、ホームポジションにトラックポイントとかnubkey置けたらええよね、という話もあるんだけど、
磁気スイッチの軸ブレを利用してマウス移動できるNubkeyをモジュール化した商品 「 nubkey_module 」 をBOOTHで販売開始しました!
— パレットシステム よっぴ' (@4py1) June 10, 2024
初版は来週の月曜日に発送を予定しています。
よろしくお願いします☺#自作キーボードhttps://t.co/6EhbQq2Ihw
まあ操作性には自ずと限度もある。
大玉トラックボールはどうしてもタイピング姿勢のままでは使えない。Moooseもそれは同じで、なんなら手の動き自体は非常に大きいのに、あんまイヤな感じがしない。
その理由は、「高さはあるけれども、手前のオーバーハングによって"手首を反らしても取れない"ので、自然と楽な姿勢で取ろうとするから」だと思う。
話の順番が逆になってしまうが、オーバーハングの本来の用途は「手を置いて固定することで細かい操作を楽にする」ことだそうで、言ってみればゲーミングマウスの「低速モード」みたいなものだ。
さらに、遠いことは遠いのだが、サムクラスタに置いた親指を中心に回転するような形で取れるので、きっちり動線が整理されている。
というわけで、①遠さも②高さも、言い方がアレだが「うまいことごまかせる」デザインになっているわけだ。長時間・長期間使って疲れないのかはわからないが、フィンガートラックボール組み込みキーボードとして「気持ち悪くなさ」は抜群ではないかと思う。
Mogma ProductsさんのGold Coast
展示完了!#キー部 pic.twitter.com/64UCLvfmSo
— Mogma Products (@MogmaProducts) July 6, 2024
けっこう色々話させてもらったんだけど
①フレキシブル基板で分離された制御部分をヒンジで接続した構造は、テンティング機材をコンパクトにまとめるのに使えるかもしれない
制御部を上げて/ ̄\もできるし、極端な話、制御部を脚にして|_|もできる。トルクヒンジを採用すると収納にもテンティングにも便利じゃないかという話もさせてもらった。
あと、一抱球型的にキーボードは一体型がいいけど、左右の手が近いと前肩になってつらいという話がある。
つまり「左右が離れた一体型理想」みたいな話があって、別にいくらでもデカくは出来るんだけど、それやると持ち運びが大変になる。そこで「左右が離れた折り畳める一体型」というのはすごくいいかもしれない。
②ムーバブルマウントは撫で打ちにも利くか?
基板とボトムプレートの間にコイルスプリング(というかキースイッチのバネ)を挟むことで、基板全体が沈み込む形での緩衝を可能にしている。
しかし、展示品の調整だとバネが硬く、撫で打ちにはほぼ影響ないように感じた。撫で打ち派としては、トップマウントのほうが柔らかいような気すらする。
ただ、これは当然バネを柔らかいものに交換すれば変わってくるだろう話で、フニャフニャのバネならガスケットマウントのグニュ感よりいいかもしれない。それはまだわからない。
MurasakiさんのAkasha V2
キー部お疲れ様でした、色々なお話が聞けて楽しかったです。
— Murasaki (@Murasaki_min) July 6, 2024
現在作成中のキーボード、無意識のうちに色々と妥協していることに気が付かされましたので、レイアウトからやり直したいと思います。 pic.twitter.com/4Arxqp0A3Q
提供してもらったV1に比べるとキーピッチが縮まり、特にサムクラスタは上三行の下にほぼ収まるようになった。
Lotus配列は、基本的に「動きに合わせた配列」といえる。僕のように動きのクセが合う人にとっては、タイピングがノリ始めてからのクルージングの気持ちよさは抜群だ。
ただし、手の形に合っているわけではないので、単打には弱いというのは以前書いた通り。
Lotusに限らずWillowもそうだが、手の動きに合わせた配列は手の形に合っていないので、タイピングオブザデッド的な突発単打には強くない
— もりやん/豆苗わかば (@catfist) May 12, 2024
逆に強いのはカラムスタッガード>オーソリニア
この点はtreadstoneとか、試したことないがUzuとかの方が丸いと思う https://t.co/exXiCmCDU7
Murasakiさん自身も別途左手デバイス作ったりしていたけど、Lotus自体があんまそういう用途に向いている配列ではないと思う。
Lotus配列の左手デバイス「Seva(セーヴァー)」が完成しました。
— Murasaki (@Murasaki_min) May 31, 2024
サンスクリット語で「奉仕」という意味で、いつも文句を言わず働いてくれるキーボードに敬意を込めて名付けました。
写真はスペシャル版のSeva Arya(セーヴァーアーリア)。
アーリアは高貴なという意味です。
#自作キーボード pic.twitter.com/ATWUoShCg9
キーピッチが縮まったV2では、その欠点はかなり解消されたと思う。
ちなみに、堕落猫さんがLotus配列のキーボードを既に頒布しているのだが、小指付け根キーがない、外側が下がっているなどけっこう違いがある。
Lotus配列キーボード Noraneko42Lhttps://t.co/mj59VOcthE
— 堕落猫 (@daraku__neko) June 30, 2024
在庫追加しました!
ビルドガイドは今日中に更新します#自作キーボード
触ったことはないのだが、リクツでいうとNoraneko42Lのほうが丸くてマクロパッド的な用途にも使いやすく、Akashaははっきりクルージング特化じゃないだろうか。
活かせるかどうかは主な作業の内容による。「大量の文章をガーッと書く」みたいな状況で使いたい。
nubkey+オールコンッベックスキーキャップ
ねんがんのnubkey+オールコンベックスキーキャップをためさせてもらったぞ
予想通り、ジョイスティック風になってかなり操作しやすい。エコノミーレジンだと出だしでちょっとツルッといくことがあったので、クリアレジンのほうがより安定する。
nobkeyは好みの配列に組み込めるのがいいところではあるが、あえてnobkey中心に考えると、キーキャップは明らかに円形ベースのデザインが合っている。実際、よくあるスカルプチャードのキーキャップだと縦方向に引っかかりがないので、操作が難しかった。十字形でもいいのだろうが、それじゃ打鍵しづらいだろうし……
で、円形ベースのキーキャップが一番合うのは格子配列だと思うので、「オーソリニア系+円形ベースキーキャップ」で使うのが一番いいんじゃないかな、という我田引水結論でした。オーソリニア+オールコンベックスキーキャップはいいぞ。