夢二を彩るブルー@「竹久夢二 版画展」
こんばんは、カンヴァス城山です。
西武東戸塚S.C.2階=特設会場では特別展「竹久夢二 版画展」を開催しております。
多くの人々を惹きつける竹久夢二の木版画作品。
今回は竹久夢二の木版画を彩る「ブルー」についてご紹介いたします。
空、海、本、サンダルはそれぞれ鮮やかなブルーによって彩色されていますが、よくみると、それぞれ濃淡が異なっています。
上から濃い(空の上部)→薄い(空の下部)→濃い(海)→薄い(本)→濃い(サンダル)とリズミカルに濃淡の異なるブルーが配置されています。
青空の薄いブルーは秋の澄んだ空気感を、海のダークがかったブルーは海の深さを感じさせます。色彩のグラデーションに注目するだけでも、不思議と海辺の景色のディテールが伝わってきます。
サンダルのヴィヴィッドなブルーとイエローの組み合わせはモダンな印象を与えています。和服を纏っていますが、実はこの女性はハイカラなファッションセンスの持ち主なのかもしれません(!)
もう一点、多くのお客様を惹きつける「ブルー」が彩色された作品をご紹介いたします。
夜空のブルーは上部から下部にかけてだんだんと薄くなっていきます。提灯やお祭りの灯りで周囲が明るくなっているからなのでしょうか。グラデーションの色合いからは、そんな想像が膨らみます。
《星まつり》の女性の着物の帯にはお砂糖をまぶしたようなキラキラとした彩色が施されています。お祭りに合わせておめかししているのでしょうか。
松永版《星まつり》は優雅さと華やかさを感じる一枚です。
気になる作品があれば、ぜひご来廊ください!
皆様のご来廊お待ちしております。