私は、映画が好きだ。 私の人生において映画は大きな割合を占めている。出会えなかったら、今頃どうなっていただろう。 学校生活に馴染めなかった子どもの頃、私の救いは家に帰ってから見るディズニー映画だった。シンデレラやアラジンや美女と野獣、ありとあらゆる物語の世界に触れることで、当時抱えていた小さな孤独をなかったことにできた。 家や、学校や塾で嫌なことがあっても映画に出てきた登場人物になりきることで乗り越えることが出来たりもした。私が成長するにあたって、ディズニーの仲間たちには大
気圧の変化は私の敵である。 近頃の私は、こいつにめっきり弱い。 20代前半くらいまではそんなこともなかったのだが、30を目前にした辺りから、天気予報を見ずとも台風が近づいてきていることを察知できるようになった。 そしてここ1~2週間は特に身体が重い。やりたいことはたくさんあるのに、やる気が起きないから厄介だ。勉強したり、本を読んだり、映画を観たりしたいのに。 頭や身体の重みに負けてベッドに向かってしまう。 以前はそんな自分を「なんてダメなやつなんだ!」と責めてしまってい
英語の勉強を始めた。とはいっても、初歩の初歩からのスタートである。 中学生の頃から、英語の勉強はとても苦手だった。 文法やルールが全く分からないくせに、なぜか中学3年の時に英検3級は取得しているのだが。 苦手意識が出たのも中学生の時。英作文の授業があった。それまで授業を真面目に聞いていなかったツケがそこで回ってきた。書きたいことが全く書けず、ほとんど先生に書いてもらった記憶がある。 10年前に韓国に留学した時、韓国語を習得するまでのクラスメイトとの共通言語が英語だった。も
家にいることが多くなった。 外の、いわゆる飲食店だとかデパートだとかはすべて閉まっていた頃。 ふと、スコーンが食べたくなった。 元々特別スコーンが好きなわけでもないのだが、急に食べたくなったのだ。 とは言っても飲食店は閉まっているし、不要不急の外出は避けるようにも言われている。 ようし。いっちょ自分で作ってみるか。 そう思い立った。 そうは決めながらも重たい腰はなかなか上がらなかった。 スコーン食べたいようと思いながら3~4日行動に移さないでいた。 でもやっぱり、スコーン
本に囲まれていると、幸せな気持ちになる。 小さい頃から本を読むのは好きだった。中学生くらいになると、デパートの本屋や地元の古本屋で1時間も2時間も時間を潰すのは当たり前になっていた。 お小遣いにも限りがあり、でも読みたい本がたくさんあった私は、どうしても読みたかった小説を、立ち読みだけで読破したこともある。(ごめんなさい。) しかし、かつてはもっぱら『本屋派』だった私も、近頃は『図書館派』になってきた。 地元の図書館は、駅から少し坂を上ったところにある。割と新しく、きれい
ダンスをみるのが好きだ。踊るのも好きだけど、決して「踊れる」わけではない。 ダンスを習い始めたのは高校1年生の頃、地元の駅から2つほど下った駅にあるカルチャースクールでヒップホップダンスを習い始めた。 友達もできて、一緒にアーティストのコンサートに行ったりもした。もっといろんなジャンルを踊りたいと思った私は、都内のスクールに通いたい!と父に頼み込んで、平日2日ほど学校帰りに都内のスクールに通うようになる。 小さい頃からやってみたかったダンス。当たり前だけど、実際踊ってみ
自然の力は偉大だ。時々忘れがちになるけれど、ふとした時にそれを実感する。 小さいころから、自然に囲まれることは多くはなかった。住んでいる場所は都会ではなかったけれど、田んぼや山はそんなに見たことはなかったし、虫と出くわすこともそれほどなかった。 だからなのか、私は虫が苦手だ。あの身体の作りが、どうも受け入れられない。テントウムシなど、遠くから見る分には耐えられる虫もいるけれど、触ることなんて絶対に不可能である。小さいころの教育番組で、青虫が蛹になって蝶になる過程をよく目にし
「あなたは恋愛に対して積極的なタイプです。」 何かしらの占いで自分の性格の欄を見ると、そんなことがよく書いてある。 しかし私は恋愛というものはまるで苦手だ。 今では最後に恋をしたのはいつだっただろうかと悩んでしまうほどだ。 小さい頃は、いつだって好きな男の子がいた。 幼稚園生、小学生だった私は同時に2~3人の男の子に恋をしているのなんて当たり前で、同じクラスの女の子と人気の男の子を取りあったり、バレンタインデーにはチョコレートを渡したり、それはそれは健気だったと思う。 人
「あんたはずっと寝てたよ。」と、両親に言われた。 昔から、寝ることが大好きだった。 それは今でも変わらない。 学生の時は、寝るために学校へ行っていると言っても過言ではないくらい、授業中よく眠っていた。しかも、家に帰ってから夕飯までの間も寝ていたから、今思えば本当によく眠っていたと思う。 中学生の時は授業中に寝すぎて、数学の教師に首に落書きをされたこともあった。 よりによってその日、私はマフラーを忘れた。当時はショートヘアだったので、落書きを隠すために首を抑える不思議なポ
映画を観た。 ストーリーは主人公の男の子に妹が誕生するところから始まる。 とてもあたたかくて微笑ましい、愛にあふれた物語だった。 ふと、映画を観ながら自分の子供のころを思い出した。 私は小さいころから一人で遊ぶことが好きだった。 ディズニーやウルトラマンのビデオを観たら人形やレゴのブロックで遊ぶ。 もちろん誰かが一緒に遊んでくれたら嬉しいのだけど、一人で遊ぶことも大好きだった。 今思い返せばなんでそんな遊びをしたのだろうと疑問に思うことも多い。 シンデレラのワンシーンを真
昔から私は、驚くほどよく食べるらしい。 食べることは大好きだ。特に炭水化物。夜に炭水化物を食べないと、必ずといっていいほど夜中にお腹が減って眠れなくなる。 甘いものよりも、辛いものが好きだ。 韓国で食べる激辛料理ももちろん大好きなのだが、昨年あたりから食べると汗が止まらなくなってきた。 小さいころ、焼肉屋さんで父が辛いスープを汗だくになりながら食べているのを見て、どうしてこんなに汗をかくんだろうと不思議に思っていたが、私もやはり父の子なのだな、としみじみ感じた。 食べるこ
部屋にあるものを、整理している。いわゆる断捨離っていうやつだ。 元々断捨離は得意な方なのだけれど、これまで何度かやってきた中でもどうしても捨てられないものがあった。高校の時から大好きなアイドルのDVDやらライブグッズだ。 私はアイドルが苦手だった。整った顔立ちで、キラキラした衣装をまとい、歌やダンスで人々を魅了していくその姿はなんだか近寄りがたく、できるだけ距離を取って人生を送ってきた。 そんな私があるアイドルグループを好きになったのは、15歳の頃だった。 決して正統派と
小さいころから、書くことが好きだった。 作文の時間が大好きだった。 どんなテーマでもスラスラ書くことができた私は、クラスの友達が何で作文にあれだけ時間を掛けているのが不思議でたまらなかった。 文を思いつくことも、書くスピードも速かった私は、作文用紙一枚分の量を埋めることなんてとても簡単で、それがとても楽しかった。 しばらくすると、自分で物語を書くようになった。 といってもすでに存在している、人気キャラクターを使った簡単な話だ。 想像して、書いて、文字にしていく。 それがとて