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ダンス

ダンスをみるのが好きだ。踊るのも好きだけど、決して「踊れる」わけではない。

ダンスを習い始めたのは高校1年生の頃、地元の駅から2つほど下った駅にあるカルチャースクールでヒップホップダンスを習い始めた。

友達もできて、一緒にアーティストのコンサートに行ったりもした。もっといろんなジャンルを踊りたいと思った私は、都内のスクールに通いたい!と父に頼み込んで、平日2日ほど学校帰りに都内のスクールに通うようになる。

小さい頃からやってみたかったダンス。当たり前だけど、実際踊ってみると想像とは全然違った。経験が全くない私は超初心者クラスからスタートしたのだけど、それでも、とてつもなく難しかった。

先生の振り付けの速さについていくことが出来ず、何とか追いついてもリズムに乗ることはできない。周りの子たちの勢いと上手さに圧倒されて、なんでこんなにも違うんだろうとちょっぴり心細さを感じながら、鏡の中の自分を見つめていた。

HOUSEというジャンルのレッスン中、ひたすらターンの練習をした日があった。このターンが曲者だった。回れば回るほど、目が回る。首を動かさない、一点だけ見て回って、と先生がアドバイスしてくれるのだけれど、それがどうにもわからない。

目が回りすぎて気持ち悪くなった17歳の私は「向いてないのかも」と一旦ダンスの世界から離れてみることにした。

しかしやっぱりダンスが好きだ。あんな風に、キレキレのダンスを自分も踊れるようになりたい。踊れるようになったら、すごく気持ちいいんだろうなぁ。なんて思いを抱えながら、地味に、コツコツ、たまぁに踊ったりしていた。

社会人になってからは大好きなK-POPの振り付けを教えてくれるレッスンに足を運んだり、友人の紹介でアルゼンチンタンゴのレッスンも受けたことがある。

もちろん以前出来なかったことがいきなりできるようになるわけではない。踊れないことに変わりはないのだが、少しずつ、踊ってる自分を楽しめるようになった気がする。

新年を迎えて、日本舞踊を始めた。2~3年ほど前からずっとやってみたかった日本舞踊。大好きな歌舞伎を見るたびに、どんどん興味が膨らんでいった。習うのなら、大好きな歌舞伎役者さんの流派である「藤間流」。幸運なことに、自宅の近くのカルチャースクールで「藤間流」の教室が開かれていたのだ。

今日で3回目のレッスン。もちろん、全然踊れない。でも、楽しい。

まだまだ先生の動きになんとかついていくことしかできないけれど、美しい先生の舞をみながら、自分もいつかこんな風に踊れるようになりたい!と希望を持ちつつ、稽古に励みます。

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