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変化

気圧の変化は私の敵である。
近頃の私は、こいつにめっきり弱い。

20代前半くらいまではそんなこともなかったのだが、30を目前にした辺りから、天気予報を見ずとも台風が近づいてきていることを察知できるようになった。

そしてここ1~2週間は特に身体が重い。やりたいことはたくさんあるのに、やる気が起きないから厄介だ。勉強したり、本を読んだり、映画を観たりしたいのに。
頭や身体の重みに負けてベッドに向かってしまう。

以前はそんな自分を「なんてダメなやつなんだ!」と責めてしまっていたけれど、それももうやめることにした。あんまり自分自身を責めないようになった。
そうしたらますますベッドでうずくまっている時間が長くなってしまったのだけど。

自分でも気が付かないうちに、身体はどんどん変化しているんだなぁと実感する。以前は偏頭痛持ちの友人の気持ちがわからず、もどかしい思いをしていたが、年を重ねるごとに理解できるようになった。(いいんだか悪いんだか・・・)

これまでの人生で一番大きな変化、そのきっかけとなったのは26歳の時に見つかった子宮内膜症だった。のう胞が見つかった時にはそこそこの大きさになっており、漢方やらよもぎ蒸しやら手術を回避するために効きそうなものには片っ端から手をつけたが結局、28歳の時に手術をした。まさか自分が20代で入院と手術を経験するなんて、思ってもいなかった。

大げさかもしれないけれど、人生はいつ何が起こるのか本当にわからないのだな、と実感した。自分でも気が付かないうちに自分の身体は変化するし、周りや時代や常識も変わっていってしまう。ずっと変わらずにいるというのは、案外難しいみたいだ。

いつまでも元気でありたいとは思うけれど、いつまでも若くありたい、とは思わなくなった。生きていれば人間は必ず年をとる、そんな当たり前のことを頭では理解していたけれど、ちゃんと身体で受け入れられるようになったのはここ最近のような気がする。

自分の力で抗えないものに悩むのなら、いっそ受け入れて変わっていく自分も楽しめるようになりたい、と今は思う。

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