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言えなかった言葉を、思い出す冬の夜。
ふゆ。
ふゆってかわいい、柔らかい音なのに。
その顔は、とても厳しかったりする。
遠い言葉になったけどツンデレみたいだな
ふゆって。
昨日ローソンの中では、中島美嘉の
あの名曲「雪の華」がかかっていて、
特別な思い出もないくせに、音の調べに
耳を預けていたら、いい気にムーディーに
なっていた。
恋でもしていたみたいにあの頃を仮想的に
思い出していたら気持ちも華やいだ。
仮の想いはわたしの心を染めてゆく。
外は雪が、ボタン雪みたいなヒョウみたいな
ものがちらついていた。
斜めに降る雪。
雪のさなかに身をまかせて歩いていたら
息が苦しくなるほどの風雪だった。
5分ほどの距離なのにたどりつけるのが
永遠に思えるほど。
息苦しさの中、風雪ってスマホに
打ち込んだら、流れ旅がもれなくついてきた。
指がその文字を選んでいた。
「風雪ながれ旅」。
曲名のようだったけど。
知らない曲なのに、わたしは
わたしのなかの風雪ながれ旅を
している気分だった。
言葉にも簡単にだまされてもいい
心なんだなって思いながらツイート
していた。
ふゆをイメージする短歌を、いまの
気持ちのままつくってみました!
①主語のないだれかのことを思う夜
初霜に斜線のような傷ひとつ
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②ひらがなの手紙をもらう冬の路地
ゆめを拾えば粉雪が舞う
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③冬の月サンプルひとつ選んでる
濡れたひかりを夜空に置いて
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こちらの企画に参加してみました!
チャレンジするたびにあたらしい
歌が生まれるのでとても楽しいです。
企画して頂きありがとうございます🍀
短歌と言えば先日こんな記事を書いてみた。
朝ドラ「舞い上がれ」の主人公の舞ちゃんの
幼馴染の貴司くんは短歌を詠んでいる。
舞い上がれの貴司くんのようにはうまく
いかないけれど。
歌集一冊だけを持っている歌人のはしくれと
してなんだか貴司くんに惹かれている。
貴司くんの性格を含めてどこかで僭越ながら
同志のように思ったりしていることに
気づいたわたしです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます!
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