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【徒然うつ日記】金継ぎのお茶碗と私

結婚祝いに買ってもらったお茶碗を
だいぶ前に割ってしまった。
といっても欠けた程度だったので
これなら修理してもらえるかも!
と金継ぎのお店を探した。
数ヶ月待ちの後
先日受け取りに行ってきた。

久しぶりに見たお茶碗は
なんだか自分のものでは
ないような不思議な感覚だった。
金継ぎ部分は思ったより大きく
欠けた部分以外にも
ヒビが入っていたらしい。
大きく金の線が入ったお茶碗は
新しいもののようにも感じた。

漆は時間が経つほど丈夫になる
ということで
まだ使えるのは1ヶ月程先らしい。

でもそのお茶碗を見ていると
今の自分のような気持ちになった。
ただいま!
と言っているかのような器は
ビビれてもかけても
強くなって帰ってきた。
時間はかかるけれども
ゆっくりゆっくり強くなり
また美味しいご飯を
運んできてくれるはずだ。
自分も一度ならず何度も壊れているけれど
そのたびに少しずつ少しずつ
修理しながら生きてきた。
きっとツギハギだらけだけど
前よりきっと強くはなっているはず。
そんな気持ちにさせてくれた。

久しぶりの外出は
やっぱり疲れて
復帰してからの体力が
心配になった。
外出の機会を作らないと
通常の仕事に
耐えられなくなりそうだ。
やりたいことをやってみよう。
やれることをやってみよう。

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