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加速主義

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#意識高い系

ジュリアン・ジェインズ『神々の沈黙』読んだ

ジュリアン・ジェインズ『神々の沈黙』読んだ

いやあこれは面白かった。

原著は40年以上前、邦訳は約20年前に出ているが、まだ読んでなかったなんてもったいないことをしていた。

意識はいつ、どのように生じたかというありふれたテーマだが、大胆な仮説を立てて検証した意欲的な作品だ。

まず意識とはなんでないかから始まる。

意識は学習に必要でない。概念の習得、形成に必要ではない。意識は経験の複写ではないし、知覚されたものを貯蔵しているのではない

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『2020年6月30日にまたここで会おう 瀧本哲史伝説の東大講義』読んだ

『2020年6月30日にまたここで会おう 瀧本哲史伝説の東大講義』読んだ

今ごろ読んだ。

2012年6月30日に東大でおこなわれた瀧本哲史さんの講義をまとめたもの。最後に瀧本さんが8年後にまたここで会いましょうと締めたことからこのタイトルになっている。

ご案内のとおり、瀧本さんは2019年に亡くなったのでそれはかなわなかった。なんで彼が2020年にしたかというと、それくらいが日本が沈んでいくか、まだまだやっていけるのか見えてくる頃と想定されていたからである。

そし

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鈴木祐『YOUR TIME』読んだ

鈴木祐『YOUR TIME』読んだ

また意識高いシリーズ。これもかなり良い。さる超有名なインフルエンサーがおすすめしており、そのときたまたまAudible版が無料だったので聴いてみたのだ。

そしたら非常に良かったので電子書籍を購入したというわけである。

本書はタイトルからもわかるとおり時間管理を主題としている。しかし、世に流布する時間術はほとんど無効であるという不都合な事実からお話は始まるのだ。

著者は文献マニアであり、時間術

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成田悠輔『22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる』読んだ

成田悠輔『22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる』読んだ

読んだっつーか聴いた。たまたまAudibleの聴き放題に入っていたので爆速で聴いたのである。

爆速で聴くとけっこう内容を忘れてしまうのだが、さいしょに要約がついているのがありがたい。最初と最後に聞けば内容を忘れにくくなる。

内容は民主主義がそもそもオワコンになりつつある、選挙制度の改革は対症療法ですらない、ビッグデータを用いて民主主義の形をそもそも変えてしまうことが重要である、、、といった感じ

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田川建三ほか『はじめて読む聖書』読んだ

田川建三ほか『はじめて読む聖書』読んだ

先日のこの本があまりにも難解だったので、お口直し的にもっとわかりやすいのも読んだのである。

メインは田川建三氏のインタビューであり、なかなか面白かった。

聖典ではなく文書として聖書を読むのが彼のスタンスであるけど、当たり前だが聖書の矛盾点なども躊躇なく指摘することとなり、護教派からは大変に評判が悪い。
特に近年になり、ギリシャ悲劇のような古典的ギリシャ語ではなく、ローマ帝国期の口語のギリシャ語

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朝活で最も重要なたったひとつのこと

3日にわたって朝活グッズの紹介をしてきたが、それも今日でおしまい。

当たり前のことだが、朝活するためには、どんな朝活をするかという以前にまず早起きをしなければいけない。早起きするためにまずやらないといけないことは、自分は夜型だとか、朝が苦手とかいう固定観念を捨てることだ。

この本ではそういうことが何度も書かれている。
まあ人生を変えるってのは自分についての固定観念をひとつひとつ捨てていくことだ

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