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のどごし【詩】

平日の4月に
小さな図書館で
7類と8類の書架に
ちょうど挟まれた私が
聞いたのはのどごし
ごく、ごく、ごく、ごく
熊の足音のような
ドラム缶を蹴ったような
本の向こうにあぐらをかいた
茶色い背中がある
指をさすな指をさすな
あれがきっとのどごし震源地
耳をすませば
図書館がうまそうだ

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東京花束
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