非正規書店員が考える「バ畜」「半信半疑」「大人の仕事」
社畜ならぬ「バ畜」ですか。
人件費高騰に苦しむ会社が、安い給料でたくさん働いてくれるアルバイトに頼ってしまう。離職率の高い職場であればなおさらでしょう。
書店も他人事じゃありません。
かつて遅番をしていた頃、夕方以降は社員ひとりと契約社員の私、あとは大学生か専門学校生のバイト数名という体制がデフォルトでした。店長に無茶なシフトを頼まれ、ノーと言えずに悩む彼ら彼女らに「学業優先が大前提」「断っていいんだよ」と伝えた記憶があります。
もちろん来てくれた方がこちらは助かります。でも連中の人生にとってはどうなのか。どうしてもお金が必要で稼ぎたいならべつだけど、そうじゃないなら学校とバイトだけではなく、様々なことを楽しんだ方がいいに決まっています。
そもそも契約で決められたシフト以上に働くことを拒むのに理由は要りません。休みたいから休むで問題ない。ダラダラすることも必要です。村上春樹だって神宮球場の外野席でビールを飲み、のんびり寛いでいた時に「僕にも小説が書けるかもしれない」と閃いたわけだし。
正社員並みの働き方と責任意識を求められ、でも給料はアルバイト。いざとなったら真っ先にレイオフ。何度も書いていますが、私は7年近く勤めた職場が閉店になった際に契約を切られた経験があります。正社員は当たり前のように異動したのに。だから会社なんて信じないし自分のペースも譲らない。信じないは言い過ぎかな? 半信半疑。
とはいえ、私の場合はキャリアだけなら若い社員よりも長いわけで、できると思ったら多少理不尽でもやります。ある意味、それも大人の仕事だから。でも同じスタンスを他の非正規雇用には求めません。ましてや学生に甘えるなんて。。。
中小企業を支援し、現場の人手不足を改善するためにもっと税金を使ってほしいです。
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