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1月4日も5日も仕事のイチ書店員が「高橋ヒロム選手」へ伝えたいこと

「何回もやるのは美しくないというのが、今現在の思いですよね。これだけやってこなかったものを、一度やったからじゃあ2回目、3回目みたいにリマッチを軽い感じでやるのは絶対嫌なので、自分の中では最初で最後の対決だと思ってます」

これですよ。

こういう覚悟を持ったレスラーを、試合を待ち望んでいました。

「負けても次がある」のが必ずしもダメというわけではありません。敗北から学ぶことが多いのは経験で知っています。ただ「次は勝つ!」であっさり流してほしくない。勝ち負けを競うフォーマットで結果を軽く扱うのはおかしいという話です。

「どうせ次は勝てる。だから今回は負けてもいい」みたいなものを感じたら、二度とお金を払ってプロレスを見ません。

かつて大学受験に失敗し、一年間浪人してから雪辱を果たしました。でも現役時に「どうせ次は受かる。だから今年は落ちてもいい」なんて考えたことはない。少なくとも当時の私にとっては、いまがすべてでした。

クビ寸前の練習生だった高橋ヒロム選手。そんな彼に「俺で良かったらプロレスを教えるよ」と声を掛け、デビューまで導いた内藤哲也選手。ふたりが初めてシングルマッチで闘う。しかも舞台は1月4日・東京ドーム大会のセミファイナル。いまこの瞬間に重みを感じなかったらウソです。

多くの王座戦が組まれるなか、ベルトの懸かっていない一戦をトリ前にラインナップしたのはかなりの英断。私は支持します。なぜなら高いお金を払ってでもこのカードを生で見たいと思ったから。

1月4日は出勤。しかも入荷がある。ジャンプコミックスの新刊が来ます。翌日も仕事です。私の働く本屋はクリスマスよりも正月の方が混みます。尋常じゃなく忙しい。それでも最初で最後の師弟対決を見届けるため、退勤後に東京ドームへ行こうと決めました。

伝えたいことはただひとつ。ヒロム選手、勝てよ!!!!

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