見出し画像

たとえ非力な「非正規書店員」でも

秋葉原の「有隣堂」が来年1月9日で閉店とのこと。

この種のニュース、多すぎませんか?
「八重洲ブックセンター本店」と「MARUZEN&ジュンク堂書店・渋谷店」だけでもショッキングだったのに。

今風のアキバ色を出しつつ押さえる点は押さえていて、特に外国文学とビジネス書が充実していました。棚作りの参考にしたこともあります。併設されているブックカフェで藤原伊織「テロリストのパラソル」に登場するカレー味のホットドッグを味わえるのも楽しみでした。

本当に残念です。年内に必ず行きます。たくさんの思い出をありがとうございました。

ところでヨドバシといえば、池袋の西武本店を事実上傘下に収めたことがニュースになりました。

その矢先に「ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba」で書店が営業終了。悪い予感しかしません。「三省堂書店・池袋本店」は大丈夫なのでしょうか? 2021年3月にパーキング館1階からA館7階へ移転したばかりの「紀伊國屋書店・西武渋谷店」の動向も気になります。

とはいえ、現場の非正規書店員にできることは限られています。出版不況と評されていますが、現実は繁忙期の真っ只中でメチャメチャ忙しい。しかも人手不足。「この状況でこれ以上頑張れといわれても」みたいな気持ちが少なからずあります。

だからこそnoteを通じて「本の利益率改定」を訴えています。青山ブックセンターがやっている「出版事業」も打開策のひとつでしょう。

ただどちらも末端が自力でどうこうできる話ではない。ならば1ミリずつでも世論を動かす。「リアル書店に行くことでしか得られないもの」「目先の数字にこだわって本屋をなくすことのデメリット」を訴えていく。もちろん日々の仕事を全力でこなし、良書を皆さまにお届けしつつ。

非力なことは諦める理由になりません。やっていきます。

作家として面白い本や文章を書くことでお返し致します。大切に使わせていただきます。感謝!!!