「タイブレーク&申告敬遠」と「書店の○○」
延長戦をランナーが得点圏にいる状態で始めるタイブレーク。その導入で「記録の価値も変わってしまう」というイチローさんの意見に重みを感じました。人生を懸けて数字をひとつひとつ積み上げた勝負師の言葉なので。
高校野球への同制度導入に関しては、猛暑や故障への配慮からやむなしかもしれません。でもMLBでやるのは。ぜひ日常的に観戦している方の見解を伺ってみたい。
申告敬遠も私は好きではないかな。そんなに短縮効果あるとは思えないし、あったとしても引き換えに失われたものの価値を考えると。
時間の無駄? その無駄が生んだドラマを知っています。上原さんの涙や新庄さんのサヨナラヒットなど。
直前のバッターが敬遠された後に落合さんや原さんが見せた意地のひと振りも、独特の間があったからこそでしょう。
ネクスト・バッターズ・サークルに控える主砲。にもかかわらず相手チームの捕手が立ち上がり、前の打者を歩かせる。ざわめく客席。「やべえ」という空気が広がっていく。
いけないものを見てしまった。そんな緊張感に痺れたのを覚えています。これが申告敬遠だと、味気なさを否めない。大相撲の幕内の取り組みで仕切りをなくすようなものでしょうか。
とはいえ、今後は「申告敬遠が日常」の世代が主流になっていくわけです。連中からしたら、見るにせよやるにせよ「昔に戻すのは勘弁」「その時間意味ないし」という話かもしれない。こちらも機会があったら、生の声を聴きたいです。
書店の仕事で時間短縮といえば、、、朝礼でしょうか。
かつての職場では、従業員がしばしば推しの新刊について熱く語っていました。いまもやっているお店はあるでしょうけど、人手が足りず早出&残業が当たり前の現状ではなかなか。
効率や合理化は大事。ただ一見無駄な時間からしか生まれぬ何かもある。それは忘れたくないです。