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「書店に作って欲しい本」を考えた
「220人が、この夏おすすめする一冊」の展開を開始しました。毎年夏恒例の選書フェア、今年は220名に選んで頂きました。フェアにて3,000円(税込)以上のご購入で、全コメント掲載の冊子をプレゼント。ぜひ。 pic.twitter.com/g7dOWZJrUj
— 青山ブックセンター本店 (@Aoyama_book) August 5, 2022
今年の冊子は、紙の選定からデザインまで藤原印刷さんに全面的に協力頂き、作成して頂きました。紙は工場に残る余り紙にして黄色めの紙、本文はネイビーのインキ、ホチキスが緑、とABCカラー仕様です。サイズ感も最高なので、ぜひ手に取って頂きたいです。 pic.twitter.com/GfxTs37a3S
— 青山ブックセンター本店 (@Aoyama_book) August 5, 2022
行くしかないですね。
いったいどんなラインナップになっているのか。想像するとニヤニヤが止まりません。いつの日か私のチョイスも1冊片隅に加えていただけたら。ささやかな夢のひとつです。
小冊子も気になります。
青山ブックセンターは「本を売る」だけではなく「本を作る」にも積極的に取り組んでいる書店です。写真集「発酵する日本」など、これまでの実績を見れば内容はもちろん、紙の色合いや手触りにも期待を抱けます。
江戸期に吉原や日本橋に書店を開いた蔦屋重三郎は、ご存じの通り喜多川歌麿や東洲斎写楽の仕掛け人としても知られています。つまり「本を作る」と「本は売る」は元々一体だったわけです。
「薄利多売」のビジネスモデルはもはや通用しなくなっています。エコの観点に立っても、大量に仕入れて大量に返品するシステムは見直すべきでしょう。出版社とのパワーバランス是正も大事。しかしそれだけではなく、書店側もより利益率の高い商売を考える必要があります。そのひとつが出版事業です。
考えてみました。
最近、書店員の実態や仕事の裏側にフォーカスした本やコミックが目に付きます。何年か前には「書店ガール」がドラマになりましたし、昨年文庫になった「店長がバカすぎて」も売れています。
もうすぐ第二弾も出るみたいです。
どうせなら、こういう本を出版社ではなく書店で作ってしまったらどうでしょうか?
noteで毎週日曜に「ハードボイルド書店員日記」を発表しています。いままさに書店員の職に従事している私が書き手です。ゆえに想像や取材ではない、現在進行形の体験が元になっています。こういう小説を書ける&書きたい同業者はきっと他にも大勢いるはず。
「現役書店員が書いた書店小説アンソロジー」を書店が作って売り出す。悪くないアイデアだと思うのですがどうでしょうか?
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