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「書店がルーツといえなくもない名作ミステリィ」の話

いま多くの書店で↓が流れています。

まず音楽が素晴らしい。つい聴き入ってしまいます。

連呼される「小市民」というフレーズも気になって仕方ない。それこそ己が「小市民」であることの証かもしれませんが。

大人目線でこの言葉を見ると、どうしても生活水準や収入面を考えてしまう。でも原作を読んだ同僚によると、知恵働きをしないとか日常を平穏に暮らすといった感じの意味らしいです。

いわゆる「日常系」はあまり触れてこなかったジャンル。ずいぶん前に同じ作者(直木賞作家・米澤穂信さん)のデビュー作「氷菓」を読んだぐらい。興味が出てきました。↓を試してみようかな。

ちなみに私の世代で「小市民」といえば、シンガーソングライター・嘉門タツオさん。「替え唄メドレー」シリーズが有名だけど、最初に友達から教えてもらって好きになったのは「小市民」の方でした。

懐かしくなって歌詞を調べたところ「雑誌を買う時 上から3冊目ぐらいをとる あー小市民」に笑ってしまいました。やはり私は小市民です。綺麗にシュリンクされているコミックや画集でも無意識にやっちゃいます。

続けてネットを散策したら、嘉門さんのお父様が旭屋書店で店長を務めていたことがわかりました。ならば、あの名曲を生み出した源流のひとつは書店であるといえなくもない。

さらに妄想を広げました。米澤さんと私は世代が近い。ならば彼も嘉門さんの曲を知っている可能性が高い。もしそうであるなら、累計110万部を突破する「小市民シリーズ」の根っ子の根っ子は書店という見方もできなくはない。

つまり、この作品は「書店が舞台ではないのに書店がルーツといえなくもない日常系ミステリィ」なのかもしれない。

書いていたらますます読みたくなってきました。よろしければ皆さまもぜひ。

作家として面白い本や文章を書くことでお返し致します。大切に使わせていただきます。感謝!!!