「ちょっと元気のある振り」してみる?
暖かくなってきました。期待に胸が膨らむ一方、ぼんやりとした不安が何かのきっかけで「ねえねえ」と悪戯っぽく首をつついてくる季節でもあります。
そういう感情は打ち消すよりも受け入れる方がベターだと思っています。静かに受け身を取って「一秒先の未来」だけを真摯に見据える。その積み重ね。
そういうタイミングで私がよく聴く「モヤっとした不安に寄り添う」三曲をご紹介します。
まずは「Heartful Cry」です。ゲーム「ペルソナ3フェス」の作中曲。あるタイミングで起こる不可避の戦闘シーンで流れます。切ないイントロから入り、激闘を表す激しいサビ、そして再び…という繰り返し。
一見「永劫回帰」が営まれる日々でも、何周かするうちに以前より前へ進んでいるはず。できることが増えたり上手くなったり。そんな記憶を呼び起こしてくれる構成です。
ペルソナ4のED「Never More」も卒業式のシーズンにオススメ。二番のサビ詞が涙を誘います。この記事のために聴いたら、けっこうやばかった・・・
最後はこれ。
OVA「新機動戦記ガンダムW Endless Waltz」の主題歌。歌っているのは「名探偵コナン」のコナン役で知られる声優・高山みなみさんです。
TV版「ガンダムW」のOP「JUST COMMUNICATION」と「RHYTHM EMOTION」もTWO-MIXの曲。出演しているわけでもないのに主題歌を任されるって、いま考えるとすごいことですね。
私はこういうメロディアスな電子音楽を聴くと集中力が高まります。眠っていた細胞が目覚め、元気を掘り起こされるように。皆さんもぜひ自分だけの「元気のスイッチ」を探してみてください。
最後に森博嗣「『やりがいのある仕事』という幻想」の一節を引用します。
「無理に出さなくても良いから、ちょっと元気のある振りをして、ちょっと笑っている振りをして、嫌々でも良いから仕事をしてみたら? それで金を稼いで、あとでその金を好きなことに使えば良い。それが君の人生かも」