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「ナツイチ2024の主人公」&「本好きのパワースポット」
ナツイチ!!!
今年もやってきました。
ただこの帯が付いた文庫本を棚に出していても、フェア参加店の購入特典である「よまにゃクリップブックマーカー」を配布するのは7月から、という本屋もあるようです。ご注意くださいませ。
昨年はラインナップを眺めた際、伊坂幸太郎「逆ソクラテス」が主人公だと感じました。2024年、同じ印象を抱かせてくれたのは↓です。
今村翔吾「塞王の楯」上下巻。2年前の直木賞受賞作です。
「最強の楯」である石垣と「至高の矛」である鉄砲の死闘。どちらも平和な世を作りたいという理念は一緒なのが切ない。
戦乱を無くすために必要なのは抑止力となる最強兵器か、それともあらゆる攻撃を無力化できる防壁か。現代にも通ずる普遍的なテーマを真っ直ぐな文体で綴った歴史小説です。
すでに単行本を購入して読んでいます。でも「じんかん」と同じく、文庫で再会したくなってきました。特に京極高次とお初に。「どこまでが史実?」みたいな発想が浮かばぬほどに両者とも魅力的な為政者だったので。
もし買うとしたら、今村さんが4月に神保町へオープンしたシェア型書店「ほんまる」で入手しようと目論んでいます。ナツイチの特典はもらえないかもしれないけど、ここのカバーとしおりが好きだし。
何度か足を運びました。行くたびに棚を彩る顔触れが少しずつ変わっていて退屈しません。ひと通りのジャンルを押さえていて日々入れ替わる街の本屋、独特のセレクトが売りの独立系、そして新刊書店では買えない掘り出しものに出会える古書店、これらの要素を併せ持った稀有なお店です。本好きにとってのパワースポットと呼んでも過言ではないかもしれません。
気候が不安定だと心も身体も疲れがち。こういうときこそ面白い小説の出番です。「塞王の楯」で梅雨のモヤモヤを吹き飛ばしませんか?
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