「2学期始業式」の「恥ずかしい思い出」
新学期のシーズンですね。
きっと十人十色の「しんどい」があるのでしょう。私の場合、授業や人間関係がどうこうではなく、とにかく小学校時代の始業式が嫌でした。特に2学期は最悪。
いまはどうか知りませんが、当時は9月1日でした。空調の入っていない体育館で直立不動を強いられ、毎週月曜の朝礼(同じく立ちっ放し)よりもずっと長い校長の訓話を聞かされる。鼻血を出したり倒れたりする生徒を何人も見たし、私自身気持ち悪くなって吐いたことがあります。貧血とか熱中症とかそんなところでしょう。
いまだったらマスコミが嗅ぎつけ、SNSで袋叩きにされかねない案件です。でも少なくとも私の在籍中、あの謎の慣習が改められることはありませんでした。
一応のけじめとして全校生徒と教員を集めて何かやるのはまあいい。校長の独演会も内容はともかく、トップが話をする行為自体に一定の意味があるのかもしれない。
だとしてもわかりません。なぜ静かに座って聞いていたらダメなのでしょうか?
ちなみに卒業式では全員がパイプ椅子に着席していました。校長が壇上でひとりずつ卒業証書を渡し、なおかつ5年生と6年生で演劇めいたセリフの応酬もするのでかなり長い。あれを立ちっ放しでやったら倒れる生徒が続出したでしょう。先生方はまだしも、子どもの体力ではさすがに。
以上を考えると「座っていいかどうか」の判断基準は「式典の時間の長さ」という推論が成り立ちます。少なくともセレモニーの重要度とは無関係。なぜなら朝礼や学期の始業式よりも、一生に一度の小学校卒業式の方が明らかに重要だから。
おそらくこれを「しんどい」と悩む子どもはごく少数でしょう。でも改善されていることを切に願います。みんなの見ている前で吐いた事実は、何十年経っても忘れられない程度には「恥ずかしい思い出」ですから。。。