「面倒臭い書店員」は、どうしてもエル・デスペラードを推したい
おかえりなさいませ。
毎年12月に発表される「プロレス大賞」。今年のMVPはエル・デスペラード選手ではないかと期待しています。
本命視されているのは、プロレスリング・ノアの清宮海斗選手でしょう。新ユニット「ALL REBELLION」を結成し、GHCヘビー級王者として団体を引っ張ってきました。
一方のデスペラード選手は現在無冠。さらに左ヒザ半月板の手術で4か月欠場しています。それでも推したい。どうしても。
清宮選手が選ばれても不満はありません。むしろ順当です。ただ春先に拳王選手と抗争した際に「おまえ面倒臭いんだよ!」というフレーズを連発していたのが、個人的に引っ掛かる。なぜならプロレスを好きな人の多くは(己も含めて)良くも悪くも面倒臭いタイプだと思うから。
私は一介の非正規書店員です。何の権限もありません。にもかかわらず、noteで業界の問題点に言及したり、一丸となって盛り上げるべき「本屋大賞」への違和感を綴ったりしている。もし私が大型書店の責任ある立場でこういう記事を読んだら「こいつ面倒臭いな」と感じる気がします。
自覚はある。それでも細かい諸々を疎かにしたくない。おかしいものはおかしいから。真面目に頑張っている人が貧乏くじを引かされるのは納得できないし、お金を出してくれるお客さんにもっと楽しんでほしいから。
デスペラード選手がチケットやグッズの高額転売にSNSでマジ切れしたり、悪意を仄めかすネット記事へ物申したりするのを見るたびに、なんとなく自分に近いメンタリティを感じてきました。ただ私はあそこまで真摯というか、守りを度外視したストレートな言葉を書けない。だからこそ惹かれるのです。
「面倒臭い書店員」として、これからも彼を応援していきたい。いつかダンバインやガンダム、ペルソナの話をしてみたいです。