[プロレス] 私的プロレススーパースター烈伝#66 エル・デスペラード
今回は「ならずものルチャドール」ことエル・デスペラード選手のお話です。2013年12月9日、新日本プロレスの公式サイト内においてエル・デスペラードなる覆面レスラーのデビュー戦が行われることが発表されました。
2014年1月4日、レッスルキングダム8 IN 東京ドームの第8試合に行われたIWGPジュニアヘビー級選手権試合で、新王者となった飯伏選手の前に初めて姿を現し、持参してきたギターケースから黒い花束を取り出し、それを王者に差し出すという謎の行動を見せます。
その後、IWGPジュニアヘビー級戦の試合後にも乱入。退場時、デスペラード選手は鈴木軍のTシャツを着てアピールし鈴木軍に加入します。
活躍の場はジュニアにとどまらず、2020年6月16日に開催された「NEW JAPAN CUP 2020」に出場します。
開幕戦となる16日のメインイベントで一回戦を戦いました。メインイベントにふさわしい20分を超える激しい熱戦だったが、最後は石井智宏選手の垂直落下式ブレーンバスターで敗れ、1回戦で敗退となりました。
9月11日に行われたジュニアタッグ王座決定戦でリーグ戦2位の高橋ヒロム&BUSHI組と対戦。最後はデスペラードがピンチェ・ロコを決め勝利し第62代IWGPジュニアタッグ王者となります。2020年はデスペラード選手にとって飛躍の年になりました。
極めつけは、12月11日、日本武道館で行われたBEST OF THE SUPER Jr.27優勝決定戦、高橋ヒロム選手との試合中、マスクの一部分を破られた際、自らマスクを脱ぎ捨て素顔を露にして闘いました。最後は奥の手のTIME BOMB IIを食らい惜敗しましたが、「デスペラードここにあり」を大いに見せつける形になりました。
デスペラード選は、ならず者の異名の通りラフファイト・凶器攻撃・トラッシュトークを多用するルードスタイルを得意とします。そして メキシコ出身ゆえにオリジナル技は全てスペイン語で名付けられています。
その一方でジャパニーズスタイルのレスリングの心得もあるようで、新日本プロレス出身のレスラーとのレスリングの攻防も全く遜色なくできる、オールラウンダーでもあります。