日本の政治家に足りないのは「○○○」では?
いわゆる「年収106万&130万の壁」問題です。
朝から昼まで働くパートの人たちは、書店に欠かせぬ戦力です。大きな声では言えませんが、キャリアの長いパートが棚作りに不慣れな正社員に一から教え込む光景も珍しくありません。そうやってせっかく育てた(!)社員も数年後には異動してしまうわけですが。
彼ら彼女らのなかには「扶養内で働きたい」派だけではなく「もっと稼ぎたい」という人もいらっしゃいます。しかし後者の場合は労働時間を増やすことで逆に手取りが減るという不可解なシステムが続いていました。前者は前者で、10月から時給が上がるために出社日を少なくするケースが出てくる。人手不足のご時世に。
これでは現状に見合っていない制度だと叩かれても仕方ないです。
そもそも専業主婦が多く、最低時給が500円にも満たなかった昭和の世に作られたルールがなぜ見直されずに放置されてきたのか?
想像力と机上の学問だけでは、なかなか苦しみの切実さを実感できない。だからこそ多種多様な環境で育った人が政治家になり、各々の人生で感じた課題の解決へ向けて動いていくのが本来のあり方のはず。
でも裕福な家庭で育った、レジ打ちの過酷さやカップラーメンの価格を知らない議員ばかりの政権では、どうしても庶民が直面している問題の重さに気づきにくい。逆に私はセレブな方々の抱えているであろう悩みに関しては理解が及びません。固定資産税だとか。
元・書店員や元・コンビニの店長、あるいは元・スーパーのパート従業員みたいな国会議員がもっといてもいいのかなと思いました。各当事者の代表として。
壁の上限を令和の時代に見合った額まで引き上げるか、短時間労働の正社員みたいな新たな雇用枠を推奨し、人件費に苦しむ中小企業を国が支援するか。それとも。今後に注目しましょう。