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「他の書店」に関するお問い合わせの話
昨年5月8日で旧神保町本店は閉店しました。
— 仮店舗で営業中!三省堂書店 神保町本店(小川町仮店舗) (@honten_sanseido) May 8, 2023
昨年6月1日から現在の三省堂書店神保町本店小川町仮店舗が開店しました。
皆様へ御礼と来るべき新店舗オープンに向けて10大イベントキャンペーンを始めました。
これからもどうぞ当店をよろしくお願い申し上げます。#仮店舗1周年 pic.twitter.com/xo7rUuoXAn
もう1年経ちましたか。
「三省堂書店・神保町本店」といえば、本好きにとって総本山のひとつ。建て替えのための一時閉店とはいえ、時代の終わりを感じました。以前と同じ規模で再始動してくれるかどうかわかりませんから。
小川町の仮店舗には何度か足を運んでいます。だいぶ縮小しましたが落ち着ける空間は健在で、さすがの目利きと在庫量でした。興味のある方はぜひ。行き方は旧店舗からだと、そのまま靖国通りを秋葉原の方へ真っ直ぐ歩くだけです。
書いていてふと思いました。仮店舗が営業している事実を知らない人が意外に多いのではないか、と。
少し前に「渋谷の大きい本屋はジュンク堂ぐらい?」と訊かれました。いや今年1月に閉店しています。あるいは「紀伊國屋書店・西武渋谷店」や「HMV&BOOKS SHIBUYA」の存在を知らないのかもしれない。「大きい本屋」の定義はひとつじゃないから難しい。
あとは昨年末。お会計後に年配の方から「八重洲ブックセンター本店ってもうないんでしょ?」と。いえ3月末までは営業しています(いまは閉店)。
こういうとき、けっこう悩みます。同業他社の宣伝みたいなことをしてもいいのかどうか。
他の書店の在庫状況などはわからないので無責任なことは言えません。たとえばお客さんがお探しのウチにない本を、私がプライベートで行った表参道の青山ブックセンターで見掛けていたとします。でもその情報を伝えることはできない。いまも置いているとは限りませんから。
お店が存在していることや場所などは、訊かれたらわかる範囲でお答えしています。あとは行ったことがあれば「いい雰囲気でしたよ」とか。ネガティブ情報はNG。そういうのは必ず自分たちに返ってきます。
フェアな競争をしつつ、互いが互いを盛り立てる。職場をもっと同業者から勧めてもらえる店にしていきます。
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