ハードボイルド書店員からの「虫のいい提案」
私が毎回注文する「ダブルチーズバーガー」と「ハンバーガー」は20円、「マックフライポテトM」は10円アップでした。
食欲がない日や疲れていて何も考えたくない時にマックへ駆け込むことが多いです。いわば「プチ現実逃避」ができる癒しの空間。いつも感謝しています。これしきの値上げで「じゃあ行くのやめよう」とはなりません。
数年前、大手出版社がコミックの定価を上げて話題になりました。
↑によると、価格改定は読者の購買意欲にさほど影響を与えていないとのこと。実際、私の職場でも「買い控え」は感じませんでした。まあそうですよね。我が身に置き換えても、わずか数十円の違いで「ジョジョ」や「キン肉マン」を買うのをやめるなんてあり得ない。
皆さんには「えー」と思われるかもしれない。でもコミックはもう少し値上げしてもいいと私は考えています。
コミックの売り上げが出版社を、そして多くの書店を支えている。これは事実です。各年代向けに面白い作品が揃っていて、いまや日本を代表するカルチャーのひとつとして世界中で認知されています。ならば、もう少し質に見合った「適正価格」へ近づける試みをしてもいいのでは?
もうひとつ付け加えると、コミックは大量にシュリンクし、各種特典を挟み込むなど、書店員の負担がかなり大きい商品です。なので、値上げした分をほぼ本屋側の利益に上乗せさせてもらえないでしょうか?
何度かnoteに書いていますが、書店員の給料ってガチで安いんです。皆さんが「ワンピース」や「キングダム」にこれまでより数十円多く払ってくれたら、我々の生活へ直で還元される。このシステムをオープンにし、意義を広く訴えたらお客さんも納得してくれるのではと勝手に期待しています。
虫のいい提案なのは百も承知です。でも何か変えないと人員不足も低賃金も打開できない。関係者の方々、ぜひご一考を。