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Bon voyage

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旅の途中で出会ったかけがえのないものたち。 いつもの見慣れた場所に留まっているとしても、そこではないどこかを歩いているとしても、いつだって旅。終わることのない旅の途中。
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#魂

#7 落ち着かない心とともに

#7 落ち着かない心とともに

マシュー

今 僕は病気が見つかって
治療中なんだ

マシュー

ときどき 
堪らなく 胸に大きな重石が置かれて
ずっと僕の心を苦しませる

今はゆっくり治療に専念すればいい
何も考えずにのんびりしていればいい
ただ、ゆったり構えて
神さまがくれた休暇だと思って過ごせばいい

そう思うようにしたりするけど
重石は居座って動かなかったりする

これを乗り越えた先には
素晴らしい人生が待っている
絶対

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#6 大丈夫だと信じていくよ

#6 大丈夫だと信じていくよ

マシュー

たまらなく会いたいよ

僕は
何者かになりたかったんだ
僕はしっかりと
自分自身として生きて
何者かになって
大地を力強く踏みしめながら
この人生という旅を
楽しみたいと思っていたんだ

だけど
僕は
まだ何者にも成れていない

何者って何だ?って
きっとマシューに問い詰められそうだ

何だ?ってことさえ
なんにも見えないまま
なんにも成れてないんだ

マシューは以前
自分の魂を感じろ

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#2 人生にタラレバは無いんだって

#2 人生にタラレバは無いんだって

そういえば、
マシューが行ってしまうしばらく前に言ってたことがある。

「人生にタラレバは無いんだぜ。」

あの時こうしていたら、今と違う人生だっただろうか〜
みたいなこと。
そんなことは無いんだって。

マシューは昔、ハワイで不思議な女性に魂を読んでもらったことがあるらしい。

「あなたとあなたの母親とはとても深い縁があるわ。何度も一緒に生きて、今回も一緒にいようって決めて、約束して来てるの。し

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されど昭和 ある一つの魂の記録 1

されど昭和 ある一つの魂の記録 1

 昭和二十一年頃、特攻隊から生還して来て、○○に再就職して丁度一年の頃、母と弟(二人)と妹(三人)と、毎日の生活に生きる望みを失ひかけしとき、ある本にあった各言葉を見て感じるものがあり、写したものを今更に書き改めた。

 その頃の生活との斗ひを思ひ出しながら。

誰の言葉か知らず

笑へ

笑へ 高らかに 悲しめる人よ 希望を失へる人よ 何故泣くのだ

何故空を見ないのだ 空を仰いで笑はないのだ

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魂の羅針盤が指す方へ

魂の羅針盤が指す方へ

去年から、COVIT-19が人々にマスクを強要する世界になりました。

どんな写真にもマスク姿で映ったり、物心ついた時からマスク必須の世界で育った子供たちは、何を感じながら大人になるのでしょう。

マスクしている顔しか知らない人が、マスクを外した時みた顔に、

意外な驚きがあったりしませんか?

あっ、こんな顔だったんだ!って。

目は口ほどにものを言うけど、やっぱり人の印象って顔全体の表情からも

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全て愛しい小さなカケラたち

全て愛しい小さなカケラたち

去年の6月末で会社を辞めた。

精神的負荷の大きい業務だった。

マイナスの感情ばかりを受け取る仕事で、人間の嫌な部分ばかり見えていた。

出来るだけ「人間」とは関わらないよう生きていた。

会社を辞めてからは、読書と旅と彫刻制作をした。

失業保険受給が終わったらバックパッカーしようと計画していた。

短くて3か月、長くて1年くらい行きたいな。

ヨーロッパをメインにして・・・と楽しみにしていた

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