ほんと、意味無く「カイワレ」という言葉が頭をよぎることがしばしばある。なぜだ。おおよその可能性だが、多分語感がいい。 声に出してみよう。 「カイワレ」 うーん。微妙だ。 そもそも、カイワレとは『大根の種子から発芽して双葉が出たもの(Google先生調べ)』だという。つまり、カイワレ大根の「カイワレ」以外に通常使われることが無いということだろう。岐阜の「阜」みたいなものだ。 そんな専売特許の「カイワレ」にもどこか他の使いどころがあるのではないかと思うのかもしれない
道路挟んで反対側の歩道。そこにはマンションと歩道とを隔てる垣根があるのだが、そこに女子小学生が3人、垣根の中を見ていた。 彼女たちが下の方を見ていれば、ネコとかが入り込んだのだろうと推察できるが、彼女たちが見ていたのは垣根の上。更に彼女たちは、手にした傘でその上の方をガサガサとつついている。 耳をたてると「イモムシ」「ちがうよ」という声。なるほど、虫だ。彼女たちは虫をつついているのだ。いや、つつくなよ。というツッコミと同時に、この令和に虫をつついているという光景が何
熊本の市街地で繁華街?でもある下通アーケードから少しだけ離れたところにTSUTAYAがある。このTSUTAYA、私が中学生ぐらいの頃までは地下にゲームセンターがあった。 このゲームセンター、昨今よく見るファミリー向けの明るい内装ではなく、薄暗くコインゲームやスロットがあり、定かではないが喫煙もできたと思うぐらいディープなスポットだった。当時の私にとっては少し怖めのお兄さんやお姉さんの集う場所。ゲームの液晶が眩く光るその場所は私にとってかっこよく大人な世界だった。 い
今は10月中旬。突然、夏着では耐えられない寒さに包まれたかと思えば、初夏を思い出す蒸し暑さが舞い戻ってきたりする、寒暖差の激しい時期である。 この寒暖差で私は体調を崩すわけだが、私に最も猛威を奮うのは、“乾燥”である。あと多分だけど花粉。こいつらのおかげで、私は毎年喉を枯らし、熱を出し、鼻水を垂らす。 この “乾燥” は、現状防ぎようがない。寒ければ毛布にくるまり、鼻が出れば薬を飲めば良い。しかし、乾燥はやってくる。マスクをしても、枕元に濡れタオルを干しても効果は無
よく忘れるのは傘。仕事場やお店の傘立てにそのままである。そういう時は決まって「今雨降ってないけれど、降るかもしれないから持っていこう」というときだ。 もし来るときに雨が降っていれば「雨に打たれた=傘」と連想できるし、出るときに雨が降っていれば「雨に打たれる=傘」と連想できる。しかし、打たれた過去も未来もない私の脳には「さあ帰ろう」という執念しか残されていないのだ。 ちなみに、傘がないことに気づくのは肌で「雨が降りそう」な空気を感じたとき。基、5~10分で取りに戻れそ
東京ディズニーリゾートが好きだ。ディズニー映画はそこそこ。私は、テーマパークとしてのディズニーリゾート、その中でもアトラクションが特に好きである。 祖父母の家が東京にあることもあって、幼少期は決まって年1で夢と魔法の国に赴いた。しかし、やはりこの年齢になってくると易々と行けるところではないと実感する。 金がない。 入園料も交通費も値上がりするばかりだ。こうなってしまっては、もう諦めるしかないのか。いや、諦めるほどの覚悟は私にはない!行けないのであれば、せめて行っ
ペットボトルの蓋を集めて、ユニセフに送るという活動を中学時代に生徒会でやった。ちなみに私の役職は議長!年に1回しか無い生徒議会(といっても先公の傀儡でしかない。俺は中学時代の先生のおおよそが嫌いである。話がそれた。戻そう!)ぐらいしか、輝ける場が限られる役職ではあるが、少ない業務と委員長らと肩を並べるほどの権力を持ち合わせたこの役職は私と大変噛み合っていた。 さて、話を戻してペットボトルの蓋。集めたら数えて集会で発表。というのが、お決まりなので数えなければならないが、ま
伸びないでーって思う。私は今のところ、2~3日程度のシェーバーで事なきを得ているが、まあめんどくさい。脱毛もめんどくさい。でいつの間にか、不精となる。が、ほどよい不精は触ると心地がいい。毛質の柔らかいハケとかブラシとかそんな感じ。でも似合わない。剃らなきゃと思う。ヤマアラシのように、ヒゲを発射して武器にできないかとも思う。 鼻毛も伸びる。けど、刃物を鼻の穴に突っ込むのは怖いから抜いてる。たまに立派なものを見ると誇らしくなる。ヒゲ。頑張れ。髪は抜けるな。頑張れ。 「全
今働いている職場から最寄り駅まで徒歩で10分弱である。しかしながら、直線距離の道が無いためにグルっと回り道をしなければならない。大した距離でないことはわかっているが、遠い。特に出勤時はほどよい上り坂も相まって、一層の遠さを感じさせてくる。 何度かショートカット探索も行ったが、時間とスタミナの消耗で幕を閉じた。 というか、逆に道に迷って時間かかった。 空飛びたい。
逆上がりができた。なぜか唐突にやりたくなったので、公園に寄り道し鉄棒を探して、やってみた。できた。 私は体育授業の中で、鉄棒と跳び箱と短距離走(といっても50m)が唯一得意である。それ以外の、特にパワーとスタミナが関係してくるものはからっきし。なので、数少ない運動での成功経験が稀にフラッシュバックをするとしたら、これらなのだ。 鉄棒と短距離走(50m)はまだやりようがある。鉄棒を探すかその場から走り出せば形になるからだ。問題は跳び箱。無い。それこそ、運動クラブやジム
仕事中、「優秀な人材を〜」という話がとなりの会議スペースから聞こえてきた。何やら、難しい話だ。一年契約の私にわかるものではない。しかし『優秀な人材』ということばは聞き取れた。 そもそも「優秀とは」という話にもなるのだろうが、私はこの職場においては、聞こえてきた『優秀な人材』ではないのだろう。もちろん、面接をして狭き採用を勝ち取ったのだから、その点に関しては面接官に響いた何かしらの『優』か『秀』があったんだと思う。 でも、手に職があるわけでも、汎用性の高い学があるわけ
脱出ゲームをしたのは昨年の冬である。場所はグリーンランド。熊本県唯一の遊園地である。それも遊園地の敷地全体を使った脱出ゲーム。規模がでかい。時間は夜6時ぐらいからだったか。既に日は傾き、野外ステージのスポットライトのみが辺りを照らす。 一緒に参加したのは、私の彼女と演劇の先輩エム氏。彼女と私は脱出ゲーム初体験。一方、エム氏はこれまで数多くの脱出ゲームに赴いては脱出に成功してきた猛者である。 このエム氏。凄かった。 最初の謎。三本の映像が流され、その映像の中に次赴
鹿児島によく行く。 最初は、デート。水族館!透明ゴンドラの観覧車!しろくま!2回目以降は、観劇である。 鹿児島観光や演劇についてはどこかでとして、鹿児島に行ったら決まって寄るところがある。「蒸気屋」。調べたら、かなり有名なお店らしいが私は全く知らなかったこのお店は、軽羹とかとかカステラ?とかの蒸し菓子を売っているお店らしい。広義で見れば、和菓子屋さんだと思う。 美味い。とにかく美味い。ほんのり甘い軽羹に、割としっかりだがしつこくない餡子の入った「軽羹饅頭」が私のオ
大学生の頃、バス停で佇んでいたら下校中だろうか。小学生低学年ぐらいの男子が「棒状のナニカ」を振り回してこちらに歩いてきた。傘かと思ったが、ズンズンと近づいてくるにつれて「ナニカ」が傘でないことがわかった。 枝だ。 それもぶっとい枝である。長さも成人男性の肘から指先までぐらい。例えるなら、初期装備のヒノキのぼう。彼は小さな体でその聖剣片手に、時折必殺技と思しきコトバを口にしながら私の後ろを通り過ぎていった。 そのときのことを、私は雨の日、傘を構えながら思い出す。
コケリウム、とでもいうのだろうか。金魚鉢のような丸いガラス鉢に、土や砂や石、そして苔をオシャレに入れるソレ。ソレをやった。 買ったのは、必要なもの全て入った初心者用キット。QRコードを読み込めば、わかりやすい作り方動画まで見れるのだから、怖いものなしである。 が、私は説明書を読み進めながら、同時進行でプラモデルを組み立てる男である。プラモデルを組み立てたことのある方ならわかるかと思うが、この手のものは一度説明書を読み終えないと、大抵の場合詰む。 どういうことかと
日記も手帳も、出勤の判子ですら一日コツコツが出来た試しがないけれど、日記を書いていこうと思う。 私は頭の中のことを外に出すことが好きだ。文字にしたり、絵にしたり、コントにしたり。とにかく自分の考えたものを誰かに認めてもらいたい欲が強いのだと思う。 けれども、認めてもらうものを外に出すということは、認められない恐れのあるものやそもそも形になっていないものは、内に秘め続ける必要があるということでもある。 描きかけで無駄にした自由帳、何度も消した消しゴムのあと、dele