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日記「ピラミッド」

 ペットボトルの蓋を集めて、ユニセフに送るという活動を中学時代に生徒会でやった。ちなみに私の役職は議長!年に1回しか無い生徒議会(といっても先公の傀儡でしかない。俺は中学時代の先生のおおよそが嫌いである。話がそれた。戻そう!)ぐらいしか、輝ける場が限られる役職ではあるが、少ない業務と委員長らと肩を並べるほどの権力を持ち合わせたこの役職は私と大変噛み合っていた。

 さて、話を戻してペットボトルの蓋。集めたら数えて集会で発表。というのが、お決まりなので数えなければならないが、まぁ大変である。40Lゴミ袋いっぱいが何袋か。数え出したら早いのだろうが、その存在は無限に蓄えているかのようである。しかし時間はあった。閉門までの時間、生徒会室にこもり、運動部の返事とその顧問の怒鳴り声を傍らにダラダラと数える。

 しかし、単純作業は飽きるもので遊びに走るのが男子というものだろう(異論は認める)。いつしか、ペットボトルキャップでピラミッドを作り上げていく作業へとシフトチェンジした。生徒会の机は、理科室の机並みにでかい。それいっぱいに広がる底面。その上に聳える四角錐。完成したときに残るは「これ、どうやって数えよう」である。まぁ、頭良いやつが公式?で解いてくれたのだが。

 これが私のイヤーな記憶が根付く中学時代の、記憶の薄ーい生徒会の、楽しかった鮮明な思い出の欠片である。

 因みに、ペットボトルの蓋って縦にして指で机に押し付けるように力を入れると、面白いぐらいすごい勢いでとんでいくじゃん?
 あれでピラミッドは粉砕した。これかも。いちばん楽しかったこと。

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