スベっる心理学14〜やってしまった“バナナ男”編〜(長編小説)
すると、詩織と麻衣も笑顔になり、緊張感のあった場の雰囲気は一気に和んだ。
元気が三人の居る場所に戻ると、さっそく店内へと入った。
まず最初に四人の目に入ったのは、出入口のすぐそばに置いてある定番中の定番、“エアホッケー”である。
「あ、ダブルス用じゃないですか。みんなでやりましょうよ?」
洋平が言った。
「いや、止めたほうがいいって。仲間内で争ってもどちらかが傷つくだけだって。しかも、出入口のすぐそばで人通りが多いだろ。負けたほうトラウマになるって」
元気は、即決